曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「軍師官兵衛」第33回「傷だらけの魂」の感想

2014-08-17 23:54:14 | 大河ドラマ
第32回「さらば!父よ」は、帰省していて見れなかった。さきほど帰宅して見た。小牧・長久手の戦いが超高速で描かれ、今までも、これからも、官兵衛がいると戦に勝ち、官兵衛がいないと戦には勝てないということが確認された話だった。と同時に、信長死亡を知った際の官兵衛の非情な一言が問題視された。

第33回は、なぜか秀吉が官兵衛のいうことを聞いて家康攻めを中止し、超高速四国攻め。長宗我部元親が速攻で降伏した。降伏まで2か月だそうなので、実際に超高速だった。

その四国攻めで先鋒を務めながら恩賞なしを嘆くチーム黒田がいい感じだった。特に井上九郎右衛門が「ジャカジャン!」と掻き鳴らす琵琶がよかった。iOSに琵琶のアプリないかな。


爪弾ける楽器はいいよね。言葉より雄弁にチーム黒田の気分を語っていた。

関白になった秀吉が、心配御無用のポーズで「天下惣無事」を宣言。もう戦をしてはいけないという不戦の誓いである。信長の天下布武とはまた違う、新しいキャッチコピーである。


天・下・惣・無・事!

荒木村重改め道糞が、秀吉のお伽衆となり、さらに名を道薫と変えた。糞が薫るとは、またなんというか意味深である。あまり考えたくない意味である。


Snapseedの「Drama」をかけてみたら、見えてなかった後ろの瓦が浮き上がってきた。

「追いかけても追いかけても手に入らないのがイイ」と秀吉がいう茶々が、道薫の話を聞きたいという。その話を聞く席で、俺もあんたもみんな化け物と道薫が言い放つ。思えば村重は、「軍師官兵衛」の闇の部分を引き受けてきたのだなあ。村重がいなかったら、このドラマは陰影のない平板なストーリーになっていただろう。


官兵衛の足を悪くしたのは俺。右近が裏切ったから俺の計画が狂ったと、本人たちの目の前で語る道薫氏。化け物じみた露悪趣味。


ば、ばけもの。

その村重と、だしの息子・又兵衛が再会。最初は拒否するが、官兵衛の高笑いで憑き物が落ちた道薫が最後は筆を渡して旅立つ。村重の心の荒廃が官兵衛をキリスト教に向かわせるのかと思っていたが、人は救われるということを目の当たりにしてキリシタンになったらしい。このドラマでは。


黒田官兵衛孝高改め黒田シメオン孝高に。

しかし、善助の言うとおり、キリスト教に帰依しても、官兵衛は特に何も変わらなかった。これからは軍師シメオンと表記してやろうと思っていたのだが。

次回は蜂須賀ピエール小六が死ぬらしい。やたらと長政を婿殿呼ばわりしたり、官兵衛とつるんだりして黒田の親戚風を吹かせていたのは、死亡フラグだったんだな。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする