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森羅万象 ~ 歩く印象派

車掌2年半キセル乗車…磁気定期券不正に操作

2010年04月16日 17時42分01秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
4月16日9時25分配信 読売新聞

 私鉄大手・相模鉄道(横浜市西区)の男性車掌(28)が磁気定期券の「不正乗車防止システム」を同僚の駅係員に不正に解除させ、入場記録がなくても改札を出られるようにして、今年3月までの2年半にわたり、運賃の一部を払わないキセル乗車をしていたことが15日、相鉄の内部調査でわかった。

 解除には駅係員数人が関与しており、組織的だった疑いもある。この手口を使えば、同システムを採用している鉄道各社の路線でキセル乗車が容易にできる。

 相鉄によると、男性車掌は2007年10月から使える都営地下鉄(志村坂上―泉岳寺間)の6か月定期券を購入後、4回継続しており、そのつど、別々の同僚係員に磁気定期券の記録を操作する装置で、同システムを解除させていた。通常、入場記録が定期券に誤って記録されなかった時に使用されるが、一定期間の解除も可能だという。

 車掌は、横浜市の営業所など職場から帰宅する際、東急東横線横浜駅で120円の初乗り切符を購入して乗車。改造定期券で自宅近くの志村坂上駅(東京都板橋区)の改札を通り抜けていた。通勤の往路は別ルートで定期券と回数券を使い、不正はなかったという。

 ごまかしていたのは、東急と都営地下鉄の一部区間の運賃430円のうち、初乗り切符代を除く310円で、総額は十数万円という。

 3月12日、泊まり勤務した駅で、同装置を勝手に使おうとしたところを別の駅係員に見つかり、不正が発覚した。男性車掌は、内部調査に対し「泊まり明けで帰宅する際は、東横線を使った方が、座れて楽だった。軽く考えてやってしまった」と話しているという。

 相鉄は近く、車掌を懲戒解雇する方針で、「誠に申し訳ない。再発防止に努めたい」としている。

 ◆不正乗車防止システム=自動改札機で定期券や切符など乗車券に入出場情報を記録し、入場記録がない乗車券で改札を出ようとすると、自動改札の扉が閉まる。相互乗り入れをしている首都圏などの主要な各路線で採用されている。

発見化石は新属のクジラ=進化解明に期待-群馬

2010年04月16日 17時13分08秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
約1100万年前の地層から発見された新属新種のクジラの化石(16日午前、群馬県立自然史博物館)。高崎市内の鏑川で2002年に見つかり、ヒゲクジラ類の絶滅したケトテリウム科の新属と確認された(時事通信社)


4月16日12時3分配信 時事通信

 群馬県立自然史博物館(富岡市)は16日、同県高崎市吉井町の鏑川から2002年に発見された化石が、新属新種のクジラと判明したと発表した。クジラは「ジョウモウケタス・シミズアイ」と名付けられ、論文は米専門誌に掲載された。
 化石は頭部や椎骨などでいずれも約1100万年前の地層から見つかった。当時は水深180~1800メートルの海だったとみられる。
 頭蓋(ずがい)の長さは約75センチで、体長は4メートル前後と推定される。現存するクジラと比べて頭部の骨の形が異なるなどの特徴があるという。
 同博物館が既存の化石や標本などと比較した結果、化石はヒゲクジラ類の絶滅したケトテリウム科の新属と確認。群馬県の古い呼び名である上毛と発見者の同県桐生市のみどり市役所職員清水勝(41)さんにちなんで命名された。
 清水さんは中学生のころから化石採集に興味を持ち、この化石は出勤前の早朝に出かけた際に発見。1時間余りで運び出したという。
 国内ではこれまで、1984年に広島県で「ヒバケタス・ヒロセアイ」、94年に三重県で「イサナケタス・ラティセファルス」と名付けられた新属新種のクジラの化石が見つかっている。
 今回発見された化石は、身体の特徴が最もよく表れる頭蓋の保存状態が良く、同博物館の木村敏之学芸員は「クジラの進化の道筋を解明するのに役立つ」と話している。
 化石は17日から5月9日まで同博物館で一般公開される。 

家庭に眠るライター回収検討へ…省庁担当者会議

2010年04月16日 07時04分20秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
4月15日20時46分配信 読売新聞

 子どものライター火遊びによるとみられる火災が相次ぐ中、消費者庁や経済産業省など関係10省庁の担当者が被害拡大防止策を話し合う「消費者安全情報総括官会議」が15日、消費者庁で開かれ、家庭に眠っている使い捨てライターの回収に乗り出すかどうか検討することを決めた。

 ライターは年間6億個以上が市場に出回り、そのうち相当数が家庭や乗用車内に放置され、子どもの火遊びにもつながると考えられている。

 回収を提案した消費者担当の大島敦・内閣府副大臣は会議後の記者会見で、「各家庭にあるリスクをどう軽減するかが、ひとつの事故防止に対するアプローチになるはず」と述べた。

 ただ、実際にどれだけのライターが放置されているのか推計はなく、大量の危険物となるライターをどのように回収・処分するかという課題もあり、具体的な検討は今後議論することになった。

欧州の航空網、大混乱 アイスランド噴火で火山灰

2010年04月16日 06時13分44秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
噴火したエイヤフィアトラヨークトル氷河の火山=14日、アイスランド(ロイター)

2010年4月15日23時26分朝日COM

【ロンドン=土佐茂生】アイスランドの火山活動に伴う火山灰が欧州北部に達し、英国をはじめ北欧諸国の各空港で発着便が中止となり、空の便が大混乱している。英航空当局は15日正午から翌朝までのフライトをすべて中止にしたほか、ノルウェーやスウェーデン、オランダなどの空港でもキャンセル便が出ている。

 アイスランド南部の火山は先月20日に噴火、今月14日にも大きな噴火が起きた。英メディアによると、火山灰は英北部に到達し、灰に含まれる岩や砂の粒子が、飛行機のエンジンに大きな損傷を与える可能性があるという。英気象庁によると、英国上空の火山灰が消えるには数日かかるという。

2010年4月15日23時26分朝日COM

 アイスランドの火山活動に伴う火山灰の影響で、日本航空は、15日に成田空港を出発した欧州行き2便が航路途中で引き返し、欠航することになったと発表した。

 成田空港へ引き返すのはロンドンとアムステルダム行きの2便で、同日中に成田へ到着する予定。両機を使って運航する予定だったロンドンとアムステルダムから成田行きの2便も欠航する。

 一方、全日空も同日に成田を出発したロンドン行きの便が引き返し、午後10時過ぎに成田に到着した。また、16日に成田を出発する予定だったロンドン、パリ、フランクフルト行きの3便とその折り返しの計6便の欠航も決めた。

米兵が撮った1945年の東京にあったミニ潜水艦

2010年04月15日 01時11分59秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
以下は
「米兵が撮った1945年の東京」(毎日新聞社「昭和毎日」)より

 父は、昭和5年生の東京神田生まれで、戦時中は「自ら」志願して海軍航空隊に入隊したそうです。(赤紙ではない)関東地方の人間は、みんな霞ヶ浦航空隊(現・百里基地)に入隊したそうです。つまり、神風特攻隊でした。
 当時、父は副座式のゼロにのり、急降下爆撃訓練で、大佐の急降下爆撃を想定しての操縦桿引き起こしの際、Gにより目尻から出血してしまい「貴様はその目では無理だ」といわれ、中島重工(現・富士重工(スバル))の双発エンジンのついた「どんりゅう」と言われる機の、尾翼の方に乗る機上掃射員になる予定でした。(戦死率が一番高いそうです。)
 しかしながら、父は、終戦に近づくにつれ、訓練してくれた教官や上の人も特攻で戦死し、航空機、練習機でさえも「特攻」に使用され、B29による首都空爆が、激しくなるにつれ「帝都を守れ」と東京に戻り、自宅前(そのとき、すでに焼失)の「防空壕」で生活し、銃座がコンクリ地面に打ち付けられた射程距離4000メートルの20ミリ機関砲を行き来し、実用高度10000メートルのB29の空爆に「勝てない応戦」をして、あの東京の大空襲を経験したそうです。
 写真は「ミニ潜水艦」としてありますが、「回天」という特攻用の潜水艦ではないでしょうか?現在・広島の方だとおもいますが、海上自衛隊の江田島?(旧日本海軍兵学校?)に展示してあるものとおもいますが…
東京でも作っていたんですね。
投稿:元特攻隊員の父を持っていた息子
2008年9月16日 (火) 14:40

どこで作っていたのか知りませんでした。回天をウルシー海峡で出撃させた潜水艦の乗組員の生存者がいますので、お尋ねしてみましょうか?
投稿:日曜農民
2008年11月17日 (月) 23:34

呑竜の残骸がパプアニューギニアのマダン(わが父親の戦死、本当は兵の95%と同じ不名誉な野垂れ死にをした場所に近い)のアレクシス飛行場に残っています。日本人慰霊団が地主にわずかの謝礼を払ってきましたところ、隣の地主からクレームがつき、立ち入り撮影しそこないました。残念。
投稿:日曜農民
2008年11月17日 (月) 23:44

特徴的な翼から見てこれは海龍です。
一般に特攻兵器として扱われてますが、本来は真珠湾攻撃にも使われた甲標的と同様のコンセプトで設計されたもので側面下部に2本の魚雷を搭載する生還可能な潜水艦でしたが、戦局の悪化に伴い艦首部に爆薬を搭載して体当たりする特攻兵器へと変更されたものです。
幸いにも実戦には使われずに終わったようです。


投稿:P-chan
2010年4月13日 (火) 13:16

「海龍」ではないでしょうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E9%BE%8D_(%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%87)
投稿:通りすがり
2010年4月13日 (火) 13:31

車の前後左右「ぶつからない技術」 日産、年内に搭載へ

2010年04月14日 05時30分40秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2010年4月14日5時12分朝日COM

 日産自動車は、車線変更やバック時に後方から接近する車とぶつかるおそれがある場合、自動的にブレーキをかけて運転手に危険を知らせる技術を開発した。同社によると、後方の衝突を回避する技術は世界初という。前方と側面の衝突を避ける技術はすでに実用化しており、これで前後左右すべての「全方位運転支援システム」が完成。年内にも同システムを搭載した車を発売する。

 車線変更時の衝突を防ぐ技術は、車の側面に付けたセンサーで、移ろうとする車線の斜め後方を走る車との距離や速度差を計測。車が急接近しているのに変更しようとすると、車輪を元の車線に戻す方向にブレーキがかかり、運転手に変更をやめるよう促す。

 また、駐車スペースから車をバックで出す際に衝突を避ける技術は、後部センサーで走ってくる車を察知するとブレーキが作動する。

 日産は安全対策として「ぶつからない車」を究極の目標に設定。あらゆる方向の衝突を防ぐ「全方位運転支援システム」の開発を進めてきた。すでに前方車に近づきすぎた場合にアクセルペダルを押し戻す技術や、走行車線を外れそうな時に車線に戻るよう制御する技術は、高級車「フーガ」などに搭載済み。今回開発した技術でこのシステムが完成する。

 まずは、年内をめどに北米で展開する高級車にシステムを丸ごと搭載。国内向けの車への導入も検討中だ。

 技術開発本部担当の篠原稔常務は「危険が迫ったときに単に警報を鳴らしただけでは、運転手が瞬時に判断できない場合がある。いずれの技術も、運転手が直観的に次の操作に移る手伝いをする」と話す。(小暮哲夫)

落雷でキノコの収穫量が増加

2010年04月13日 07時40分27秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト4月12日(月) 15時36分配信

日本では古くから落雷でキノコが豊作になるという言い伝えが信じられており、農家は農地への嵐の到来を歓迎してきた。そして現在、この伝承に科学的根拠を与える研究が進んでいる。日本食に欠かせない食材であるキノコは、実際に落雷によって数が増えるという。

 現在、日本ではキノコの需要が高く、海外からの輸入量が増えている。主に中国や韓国から年間およそ5万トンのキノコが日本に輸出されている。

 岩手県では4年間に渡る研究の一環として、農業試験場に植えた様々なキノコに人工的に発生させた稲妻を照射し、キノコの数が実際に増えるかどうかを確認する実験が行われている。

 最新の実験の結果、稲妻と同等の強さの電気的刺激を与えると、ある種のキノコは従来の栽培法に比べて収穫量が2倍以上になることがわかった。

「今までに10種類のキノコで実験し、8種類で効果が確認された。最も効果が高かったのはシイタケとナメコで、食用ではないが東洋医学の一部で使われるレイシ(マンネンタケ)でも実験を行った」と、岩手大学工学部准教授の高木浩一氏は話す。

 高木氏の研究チームは、キノコの胞子を植えつけた原木に高電圧パルスを印加して、キノコの生長を刺激することを試みた。

 自然界の稲妻は電圧が10億ボルトに上ることがあり、落雷時はその電気が地面を伝わっていく。これほど大きなエネルギーが直撃すればキノコは焼けてしまうだろうが、落雷地点の近くにあるキノコが、土の中を通って弱くなった電荷を浴びることで生長が促される可能性は大いにある。そこで研究チームは、弱めの電気のバーストを使用して実験を行った。

 繰り返し実験を行った結果、1000万分の1秒間に5万~10万ボルトの電気を浴びせたときにキノコの生長が最も活発になることがわかった。このレベルの適度な電気を浴びたシイタケの収穫量は、電気を浴びていない原木からの収穫量の2倍になった。また、電気を浴びたナメコは収穫量が80%増加した。

「突然大きなエネルギーを浴びたキノコは、菌糸から分泌されるタンパク質と酵素の量がいったん減少するが、その後に急増するという反応を示す」と高木氏は説明する。

 菌糸はキノコにとって根のような働きをする細長い細胞で、胞子を下地に固定して栄養分を取り込む。また、菌糸は新しい子実体を作り出す。子実体とは傘を持った肉厚の組織で、胞子を生成するほか、作物として収穫される。

 菌糸が稲妻に対してこのような反応を示す理由はまだ研究中である。しかし、高木氏の研究チームと共同で研究を行う岩手生物工学研究センター主任研究員の坂本裕一氏は、危険に対する反応として繁殖力を増大させているのではないかと推測する。「キノコにとって、落雷は自分たちを簡単に全滅させる非常に深刻な脅威となる。キノコは死ぬ前に自分を再生しておかねばならないと感じ、稲妻を察知すると自動的に成長を加速させて子実体の数を増やすのだろう」。

 高木氏と坂本氏はこれまでの実験の成功を受けて、稲妻のような電気のバーストを発生させる装置を開発すれば農家の役に立つと考えている。ただし、その前に研究チームが取り組まねばならないのは、この技術をもっと使いやすくすることだ。「キノコの生長を促すために現在使用している設備は非常に専門的で複雑なため、設計を改良して扱いやすくしたい。キノコ栽培農家と協力しながら、最終的にこの技術を商品化したい」と高木氏は話す。

 高木氏の研究チームはダイコンでも同様の実験を始めている。初期の実験では、人工の稲妻を浴びせた方が早く発芽する傾向にあることが示されている。また、他の研究機関では、ナタネ、マメ、いくつかの品種のユリでも稲妻の実験が行われているという。

Julian Ryall in Tokyo for National Geographic News

犠牲者の半数に実弾の跡 村本さんは大量出血 タイ騒乱

2010年04月13日 07時03分27秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
バンコク中心部で10日、衝突に巻き込まれて亡くなったロイター通信日本支局の村本博之さんが撃たれる前に撮影した映像。ロイターTVのビデオから=ロイター ( 2010年4月12日23時11分更新)


2010年4月13日1時30分朝日COM

【バンコク=山本大輔】タイの首都バンコクで騒乱を取材中に死亡したロイター通信日本支局のカメラマン村本博之さん(43)は、実弾による肺、動脈の損傷によって出血多量で死亡したことが12日、司法解剖の結果から明らかになった。ただ、銃の種類や被弾状況など詳しい状況把握には時間がかかるという。また、警察病院が司法解剖をして調べた範囲では、騒乱の犠牲者21人のうち10人が実弾を受けて死亡していたこともわかった。

 村本さんの司法解剖は12日午前、バンコクの警察病院で行われた。

 警察病院は同日午後会見し、同病院が収容した騒乱での死者11人を司法解剖したと発表。村本さんをのぞく10人はタクシン元首相派の支持者とみられ、うち9人が実弾を受けて死亡した。村本さんについては、家族に配慮して公表しなかったが、病院の内部資料によると「実弾が肺と動脈を貫通し、大量出血した」ことが死因とされた。

 遺体の確認を終えた村本さんの家族は12日夜にバンコクをたち、遺体は13日に日本へ向かうことが決まった。

 実弾使用をめぐっては、軍は空に向けて撃つ威嚇発砲にしか使っていないと主張。元首相派側は、9日にバンコク郊外の衛星通信施設で治安部隊と衝突した際に大量の武器を奪ったとされているが、騒乱時の使用は否定しており、真相は不明だ。

 一方、連立与党の指導者らが11日夜に会談し、元首相派の要求に最大限応じて10月ごろの下院解散をアピシット首相率いる民主党の議員に働きかけることで一致したことがわかった。軍も再びの強制排除には消極的で、指導力を示せていない首相を置き去りにしたまま、打開策を模索する動きが活発化してきた。

 首都での反政府集会の継続を決めたタクシン元首相派は12日、死亡した支持者の遺体が入ったひつぎを車両に乗せてバンコク市街をデモ行進するなどした。

男性の大腸がんリスク、マグネシウム摂取量高いほど低下傾向

2010年04月12日 02時58分26秒 | 歩く印象派
( 2010年03月16日 17:40 キャリアブレイン )

 厚生労働省の研究班はこのほど、「男性では、マグネシウム摂取量が高いほど大腸がんリスクは低くなる傾向が見られた」とする研究結果を発表した。

 今回発表されたのは、1995年に岩手県二戸、秋田県横手、茨城県水戸、新潟県長岡、長野県佐久、大阪府吹田、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県中部・宮古の10保健所管内に住んでいた45-74歳の男女約8万7000人を2005年まで追跡調査し、マグネシウム摂取量と大腸がんとの関連を調べた結果。11年の追跡期間中、対象者のうち1129人が大腸がんと診断された。

 研究班は、マグネシウム摂取量によって、5グループに分けて、最も少ないグループに比べ、その他のグループで大腸がんのリスクが何倍になるかを調べた。
 その結果、女性では、マグネシウム摂取量と大腸がんの発生リスクに関連は見られなかったが、男性では、摂取量が高いほど大腸がんリスクは低くなる傾向が見られた。また飲酒状況別、肥満度別に分けて関連を見ると、「飲酒習慣のある人」、また「BMI(体格指数)が25未満の比較的やせ気味の人」の方が、マグネシウムによる予防的効果がはっきりしている傾向が見られたという。

 研究班では、今回の結果を「積極的にマグネシウムを単独で摂る事を推奨するものではありません」とした上で、国際的な評価では、大腸がんと関連する食事要因について、食物繊維を含む食品、にんにく、牛乳、カルシウムが予防要因としてほぼ確実とされていると指摘。「予防的である可能性の高い食品について幅広くとることが望ましいといえるでしょう」とした。

 詳しくは、厚労省研究班による多目的コホート研究のホームページで。
http://epi.ncc.go.jp/jphc/

井上ひさしさん死去=作家・劇作家、「吉里吉里人」など

2010年04月11日 23時11分52秒 | 平和憲法9条
時事通信社 - 04月11日 08:02

 「吉里吉里人」など奇抜な設定と軽妙なタッチの小説や戯曲、エッセーで知られ、護憲運動にも力を注いだ作家・劇作家で文化功労者の井上ひさし(いのうえ・ひさし、本名廈=ひさし)さんが9日午後10時22分、肺がんのため神奈川県鎌倉市の自宅で死去した。75歳だった。山形県川西町出身。葬儀は近親者で行う。

 5歳で父親と死別、児童養護施設に預けられ、カトリックの洗礼を受けた。上智大フランス語科在学中から東京・浅草のストリップ劇場で喜劇の台本を書き始め、卒業後は放送作家に。1964年からNHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」の台本を共同で手掛けた。72年、江戸戯作者群像を描いた「手鎖心中」で直木賞、同年「道元の冒険」で岸田国士戯曲賞。81年、東北の寒村が日本から独立宣言する「吉里吉里人」で日本SF大賞。

<井上ひさしさん死去>父の芝居、継続して上演…三女が会見

 84年に劇団「こまつ座」を旗揚げし、「頭痛肩こり樋口一葉」「闇に咲く花」「人間合格」などの戯曲を書き下ろして上演。広島で被爆した父と娘の心の交流を描いた戯曲「父と暮せば」は欧米など多数の国々でも上演され、高く評価された。

 2004年には作家大江健三郎、哲学者梅原猛両氏らと平和憲法の堅持を訴える「九条の会」を設立するなど、平和、護憲運動でも知られた。日本ペンクラブ会長も務めた。09年日本芸術院賞。 

 井上ひさしさんの三女で劇団「こまつ座」社長の井上麻矢さん(42)が11日、劇団事務所(東京都台東区)で会見し、父の“最後の言葉”を明らかにした。「『作品を読んでもらうこと、劇場に足を運んでもらうことが僕の幸せ』と言って旅立ちました」

 麻矢さんによると、井上ひさしさんは、肺がんと診断された直後の昨年11月から、抗がん剤治療を受けた。その治療は終わったものの、体力の消耗が激しくなった今年3月半ば、神奈川県内の病院に再入院。4月9日朝に帰宅したが、夕方に容体が急変した。妻のユリさん(57)、麻矢さん、大学1年生の長男佐介さん(18)の3人に見守られながら、眠るように息を引き取ったという。

 麻矢さんは「親子というのを越えて尊敬できる父でした。井上芝居を継続して上演するよう言いつかっています。こまつ座はその遺志を受け継ぎ、活動を続けていきますので、その姿をみなさまに見守っていただき、一緒に歩いてくださったら」と語った。

 出身地の山形県川西町にある遅筆堂文庫、山形市の劇場シベールアリーナ、中学・高校時代を過ごした仙台市にある仙台文学館、かつて住んでいた千葉県市川市の同市文化会館には11日、記帳台が設けられた。井上さん作「夢の裂け目」を上演中の新国立劇場(東京都渋谷区)も今後、記帳台を置く予定。

毎日新聞 04月11日 14:32