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犠牲者の半数に実弾の跡 村本さんは大量出血 タイ騒乱

2010年04月13日 07時03分27秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
バンコク中心部で10日、衝突に巻き込まれて亡くなったロイター通信日本支局の村本博之さんが撃たれる前に撮影した映像。ロイターTVのビデオから=ロイター ( 2010年4月12日23時11分更新)


2010年4月13日1時30分朝日COM

【バンコク=山本大輔】タイの首都バンコクで騒乱を取材中に死亡したロイター通信日本支局のカメラマン村本博之さん(43)は、実弾による肺、動脈の損傷によって出血多量で死亡したことが12日、司法解剖の結果から明らかになった。ただ、銃の種類や被弾状況など詳しい状況把握には時間がかかるという。また、警察病院が司法解剖をして調べた範囲では、騒乱の犠牲者21人のうち10人が実弾を受けて死亡していたこともわかった。

 村本さんの司法解剖は12日午前、バンコクの警察病院で行われた。

 警察病院は同日午後会見し、同病院が収容した騒乱での死者11人を司法解剖したと発表。村本さんをのぞく10人はタクシン元首相派の支持者とみられ、うち9人が実弾を受けて死亡した。村本さんについては、家族に配慮して公表しなかったが、病院の内部資料によると「実弾が肺と動脈を貫通し、大量出血した」ことが死因とされた。

 遺体の確認を終えた村本さんの家族は12日夜にバンコクをたち、遺体は13日に日本へ向かうことが決まった。

 実弾使用をめぐっては、軍は空に向けて撃つ威嚇発砲にしか使っていないと主張。元首相派側は、9日にバンコク郊外の衛星通信施設で治安部隊と衝突した際に大量の武器を奪ったとされているが、騒乱時の使用は否定しており、真相は不明だ。

 一方、連立与党の指導者らが11日夜に会談し、元首相派の要求に最大限応じて10月ごろの下院解散をアピシット首相率いる民主党の議員に働きかけることで一致したことがわかった。軍も再びの強制排除には消極的で、指導力を示せていない首相を置き去りにしたまま、打開策を模索する動きが活発化してきた。

 首都での反政府集会の継続を決めたタクシン元首相派は12日、死亡した支持者の遺体が入ったひつぎを車両に乗せてバンコク市街をデモ行進するなどした。


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