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森羅万象 ~ 歩く印象派

昆虫料理、グロテスク?なかなか美味?

2007年12月10日 17時48分13秒 | 歩く印象派
2007年12月10日朝日COM

 世界各地の昆虫料理を集めた企画展「昆虫食」が兵庫県伊丹市昆陽池3丁目の伊丹市昆虫館で開かれている。10年前、イナゴのつくだ煮を展示したのがきっかけで興味を持った職員が時間をかけて資料を集め、本格的な展示にこぎつけた。11月18日に開いた試食会では「なかなかうまい」と好評で、15日と来年1月20日にも開催する。展示は1月28日まで。

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ずらりと並んだタガメなどの昆虫料理=伊丹市昆虫館で

 展示されているのは約30種。南アフリカのガの幼虫モパニムシの干物やタイのタガメ、セミ、ラオスのカメムシ、カンボジアのコオロギ、クモ、韓国のカイコのサナギなどの煮物や揚げ物。職員が現地で調理済みのものを購入したり、缶詰製品を日本で調達したりした。

 現代の日本で食べられているイナゴのつくだ煮、ハチの子なども出品した。1919(大正8)年に全国の農業試験場にアンケートして三宅恒方博士がまとめた報告書「食用及薬用昆虫に関する調査」も展示。長野県、埼玉県など魚の少ない地域でたんぱく質を補うためにイナゴやハチ、カマキリ、トンボ、セミなど約40種が食べられていたことが調理方法とともに記された貴重な資料だ。

 11月18日の試食会は先着30人だったが、開会前に整理券がなくなる人気。イナゴやハチの子、ガの幼虫などを試食した。見ためはグロテスクだが「意外とおいしい」の声が上がった。

 企画展に協力した昆虫食研究家の野中健一・立教大教授が1月14日午後1時45分から同市昆陽池2丁目のスワンホールで昆虫食について講演する。入場無料。市昆虫館(072・785・3582)の入館料は大人400円、中高生200円、小学生以下100円。


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