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国会図書館関西館10年展:関西の図書館100年史 資料や写真で紹介 /京都

2012年10月02日 07時09分15秒 | プラモ屋へ行きたい 空モデルひとすじ

毎日新聞 2012年10月02日 地方版

 今月で開館から10年を迎えた国立国会図書館関西館(精華町精華台)で1日、記念展「関西の図書館 100年 関西館の10年」が始まった。1904(明治37)年に一般向けの近代図書館のさきがけとして開館した大阪図書館(現在の府立中之島図書館)以 降の図書館の歴史や、図書館を巡る活動を示す資料93点と写真パネルを展示。無料。31日まで(日祝日、第3水曜休)。

 明治初期に京都に集書院というわが国初の公共図書館が開館したが、10年で閉鎖。日露戦争前後に、地域の図書館設置の機運が高まり、大阪に続いて、京都、奈良でも現在の府県立図書館につながる図書館が設立された。

 昭和初期に、大阪で図書館用品の販売会社を営んだ間宮不二雄を中心に青年図書館員連盟が設立され、図書館用語や目録の規格統一が進んだことや、戦後の1950年に公布された「図書館法」で、司書職が規定され、利用無料の原則が定められたことを紹介した。

 82年に調査会が発足し、20年後の02年に開館した関西館の経緯や、同館が進める所蔵資料のデジタル 化事業(図書、雑誌など約216万点)も説明。担当の長尾宗典司書は「図書館をよく利用している人でも、意外な歴史があることを見つけてほしい」と話して いる。午前10時~午後6時。問い合わせは同館(0774・98・1224)。【北村弘一】