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野生キノコ出荷停止へ 農水省・福島県、放射線検査強化

2011年09月05日 12時18分20秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2011年9月5日8時0分 朝日COM

 福島県で採れた野生キノコから国の基準を超える放射性セシウムが相次ぎ検出されたことを受け、農林水産省などは、それらの地域のマツタケなどについて、 原子力災害対策特別措置法に基づく出荷停止と摂取制限の対象とする方針を固めた。措置が決まれば入山が止められ、まもなくシーズンを迎えるキノコ狩りがで きなくなる。

 基準の1キロあたり500ベクレルを超えたのはチチタケ。古殿町で3200ベクレル、棚倉町で2万8千ベクレルが検出された。福島県は両町に出荷や摂取 の自粛を要請し、市場に流通はしていない。しかし、汚染濃度が高いため、農水省と県は両町周辺での検査を強化するとともに、この地域での出荷と摂取を法律 で禁じる必要があると判断した。生きた木と共生して養分を吸い上げる「菌根菌(きんこんきん)」類全体を対象とする方針で、ほかにホンシメジなどが含まれ る。

 両町は福島第一原発から50キロ以上離れている。県が棚倉町の採取場所の空間放射線量を調べたところ毎時0.38マイクロシーベルトで、町中心部と変わらなかった。このため県などは、チチタケが腐葉土などからセシウムを吸ったとみている。