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国の関与3件、疑い5件=原発シンポ「やらせ」―第三者委

2011年08月31日 06時10分52秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

時事通信 8月30日(火)20時53分配信

 原発関連シンポジウムの「やらせ」問題で、経済産業省が設置した第三者調査委員会は30日、中間報告を発表した。報告は九州電力玄海原発、四国電力伊方 原発、中部電力浜岡原発のプルサーマル計画をめぐるシンポ3件で、経産省の原子力安全・保安院がやらせに関与したと認定。ほかに、国が関与した疑いのある 説明会が5件あることも指摘した。第三者委は9月末をめどに最終報告をまとめる予定だ。
 関与が認定された3件は、2005年10月2日に佐賀県玄海町、06年6月4日に愛媛県伊方町、07年8月26日に静岡県御前崎市で、経産省が主催し た。各電力の担当者がそれぞれ開催前に打ち合わせで保安院の原子力安全広報課を訪ねた際、当時の課長らが参加者動員や賛成意見の表明などを依頼したとい う。
 一方、国の関与の疑いが指摘された5件は、3件が保安院、2件が経産省の資源エネルギー庁。同庁の2件は、10年5月18日に鹿児島県で開かれた九電川 内原発3号機の増設に関する第1次公開ヒアリングと、今年6月26日の九電玄海原発2、3号機の再稼働問題をめぐる佐賀県での住民向け説明番組という。 

最終更新:8月30日(火)20時53分

時事通信


原発やらせ問題:東北電でも動員の疑い…第三者委中間報告

2011年08月31日 00時04分30秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

 経済産業省原子力安全・保安院による国主催原発シンポジウムへの動員など「やらせ」問題で、事実関係を調べる第三者委員会は30日、中間報告をま とめ、東北電力のシンポジウムでも新たに保安院の関与が疑われる事案があったと指摘した。また、九州、四国、中部の3電力が、それぞれ開催したシンポジウ ムで、当時の保安院職員が電力会社に動員要請などをしたと認めたケースについて、報告書は事実認定した。

 調査対象は、過去5年間に開催された国主催のシンポジウムや住民説明会を中心とした計41件。調査は、▽開催当時、実施に関与した資源エネルギー 庁や保安院の職員、電力会社社員など延べ約70人へのヒアリング▽関連文書や電子媒体の精査▽電力会社への追加調査▽経産省職員へのアンケート--などの 方法で実施した。

 中間報告で新たに発覚した東北電のケースは、06年10月28、29日に宮城県石巻市と女川町で開かれた女川原発の耐震安全性を巡る住民説明会 で、保安院職員が東北電に動員を要請した疑い。また、九電をめぐっては、昨年5月の川内原発3号機増設計画に関する第1次公開ヒアリングや今年6月の玄海 原発の運転再開に向けた県民向け説明番組で、エネ庁が再開に向けた意思表明などを要請したと報道されたが、報告書はこれらを追認した。

 一方、九電など3電力で「やらせ」を事実認定した3ケースについては、特に詳細を報告した。九電については、05年10月の玄海原発3号機のプル サーマル計画のシンポで、九電担当者が、当時の原子力安全広報課長と事前に打ち合わせ「動員、さくら質問等、“とり注(取り扱い注意)”でお願いする」と 記載したメモを作成したと指摘。四国電力については、06年6月の伊方原発のシンポで、担当者が同課長との打ち合わせ後「シンポのキーは、動員を確保する こと、賛成派がうまく発言すること、反対派の怒号をどう抑えるか」とのメモを作成していた。さらに07年8月の中部電浜岡原発のシンポでは、同課職員が、 反対派に偏らないよう中部電側で質問文を作成して参加者に質問を依頼するよう要請したという。

 委員長の大泉隆史弁護士は、この保安院の関与を認定した、この3件について「問題がある」と強調。国が関与した「疑い」のある事案や、その他のシ ンポなどと合わせて調査を継続する姿勢を示した。いずれの事案も電力会社からの報告で判明。経産省職員へのヒアリングやアンケートで具体的な情報提供がな いことから、省内の組織的な隠蔽の可能性がないか、さらに慎重な調査が求められそうだ。同委員会は再発防止策も協議し、9月末をメドに最終報告を行う。 【和田憲二、小倉祥徳】

毎日新聞 2011年8月30日 21時22分(最終更新 8月30日 23時49分)


放射性物質:ストロンチウム検出 福島県沖合のマダラから

2011年08月31日 00時01分01秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)

 水産庁は30日、福島県沖合で4月21日に採取したマダラから放射性ストロンチウム90が1キロ当たり0.03ベクレル検出したと発表した。水産 庁の調査で、福島第1原発事故以後、水産物からストロンチウムが検出されたのは初めてだが「微量で、原発事故の影響かは不明」という。

 ストロンチウム90は半減期が30年近くで、体内に入ると骨に取り込まれやすく、骨のがんや白血病の原因になる恐れがあるとされる。海水からストロンチウムが検出されたことを受けて、水産庁が水産総合研究センターに調査を依頼していた。

 ストロンチウム自体の基準値は設定されていないが、セシウムの基準値(500ベクレル)を下回れば、食べても問題ないとされている。福島県ではカツオを除いて海洋での漁業を自粛している。

毎日新聞 2011年8月30日 23時32分