All Things Must Pass

森羅万象 ~ 歩く印象派

63年日米会談で密約化 核搭載艦船の立ち寄り容認

2010年03月02日 06時04分27秒 | 時事スクラップブック(論評は短め)
2010年3月2日 02時02分東京新聞

日米密約に関する外務省の有識者委員会の調査で1日、米軍核搭載艦船の立ち寄り
を容認した核密約が、日米安全保障条約改定から3年後の1963年春、当時の大平正芳外相がライシャワー駐日米大使から「米軍核搭載艦船の通過・寄港は『持ち込み(英語のイントロダクション)』に含まれない」とする米側解釈を説明された秘密会談を経て密約化した経緯が明らかになった。

 60年の安保改定時の状況に関しては日本側交渉担当者が米側解釈を認識しながらも、確認作業を故意に回避していた可能性が高いとも分析。委員会は来週前半、こうした内容を公表する。外務省、委員会の関係者が明らかにした。

 朝鮮半島有事の密約や沖縄核密約のように、締結時に日米双方が互いの意図を明瞭に確認しながら署名した秘密合意とは違って、核密約が当初「暗黙の合意」の下に結ばれ、その後の確認作業を通じ段階的に確定していく歴史的経緯が報告書で示される見通し。これにより、50年前の日米安保改定以来、日米史の「最大の闇」とされてきた核密約が史実として確定する。
(共同)