
平均寿命はその国の健康状態、経済発展、社会病理の状況を集約して示す指標だそうです。
ロシア人の平均寿命ってどれくらいか御存知ですか?
10年ほど前、何かで読んで驚いた記憶があります。
OECDの平均が1960年頃から順調に右肩上がりで、2006年度女性82.5歳、男性76.7歳に対し、
ロシアでは、1960年代から女性はほぼ横ばいで72.5歳、男性に至っては10歳ほど下がって58.9歳で、
男女差が世界一大きいそうです。
一時男性年齢が64.8歳にまで上がりましたが、1991年のソ連邦崩壊前後から急速に下降、
1994年は57.6歳まで下がり、以降60歳を越えてはいないようです。
ロシアに年金問題はありませんね。
社会の混乱が与えるダメージの大きさに驚くと共に、男性の方が女性より脆いと言えるようです。
本作は、ブレジネフ政権下、マエストロの座から引きずり落とされた男の積年の思いを叶える
素敵なストーリーです。
横浜では公開していないので、久しぶりに川崎チネチッタで鑑賞。
何でこういう良い映画が単館上映なんでしょうか? 公開館を増やそうよ!!
因みに、フランス映画ですが、現題の「コンサート」じゃダメだったの?
オーケストラ ! Le Concert
< ストーリー >
かつて天才指揮者といわれたアンドレイは、ブレジネフ政権下ユダヤ人排斥に反対し解雇され
ボリショイ劇場で清掃員として働いている。ある日、支配人の部屋を清掃中パリのシャトレ座からの
出演依頼を目にし、ボリショイ管弦楽団としてパリに乗り込むことを思いつく。
救急車やタクシー運転者、ポルノ映画のアフレコなど、転職しかろうじて生計を立てている
昔の仲間を集め、ソリストにフランス人アンヌ=マリー・ジャケを向かえ演奏することになるが・・・。
共産党政権化じゃぁ、理不尽なことだらけだったんでしょうねぇ。
生きて行くためとはいえ、音楽一筋だった優秀な音楽家達が解雇され、掃除夫や運転手、
場合によっては強制労働って・・・
話はそこから約30年後。長年の思いを叶える千載一遇のチャ~ンス!が巡ってきます。
30年の辛く苦しい日々の話は今の生活や会話の端々から伺われ多くは語らず。
このチャンスを生かそうと東奔西走する姿に、思わず感情移入して応援したくなります。
監督さん自身(脚本も)ユダヤ人で、チャウシェスク政権下のルーマニアから亡命しフランスに住んで
30年という経験の持ち主ゆえ色んな思いが詰まったストーリーになっているんでしょうね。
権力者による不条理を笑い飛ばすのがコメディーですよね。
エスプリが効いてます
滑稽で、人情に溢れ、政治的・社会的皮肉を散りばめ、感動で涙が溢れます。
そして素晴らしい音楽が全編を彩ります。
ロシア人、フランス人、ユダヤ人の国民性というか民族性が可笑しくって

頑固で野暮ったくて時代遅れ。大声で話し、お酒好きで時間にルーズなロシア人。
商売上手で抜け目ないユダヤ人。
気取ったフランス人。
陽気でバイタリティー溢れるロマ(ジプシー)の人たち。
み~んな好き勝手放題でカオスだけれど、愛すべき人たちです。
パスポートは空港で偽造

このおじさんのバイオリンテクニックが…スゴイ!
ネットワークを駆使して、偽造も物品調達も何でもござれ!
バイオリニスト、アンナ=マリーの出生の秘密について私の予想は外れましたが、
最後の12分22秒のコンサートシーンで弾き終わって泣く彼女に、私も思わずもらい泣き~
音楽って人の心を揺さぶるねぇ~。
人は世につれ、世は人につれ。時代の流れ、世の中の移り変わりは人を翻弄するけれど、
一人の人間の強い思いが多くの人を動かすこともあるかもしれん?なんて思える映画でした。
現実的に考えたら、「30年のブランクを取り戻せるか~?」とか、
音楽をやっておられる方の目から見れば「ありえな~い」ってことになるかも知れませんが、
そんなことはちょっと横に置いといて・・・
四の五の言うより「是非、見て頂戴!」っと薦めたくなる、そんな作品です。
ロシアの俳優さんたち(名優さんたちのようです)がい~い味出してます。

ロシア人俳優さん揃い踏み。左端のドミトリさんはクマちゃんみたい
メラニー・ロラン
アンヌ=マリーを演じるのは「イングロリアス・バスターズ」で注目度が一気にアップした
美人フランス女優メラニー・ロランさんです。
*** チネチッタ@川崎のトイレ ***
チネチッタのトイレは・・・すごいです。こんな映画館のトイレ見たことない

鏡の国に行けるかも?
魔法のランプ?!
それにしても、イタリアをイメージしたチネチッタへ行く道の石畳・・・
雰囲気は良いんだけれど、凸凹で歩きにくいったらない。足首を捻りそう


***** 見た 映画 *****
5月12日 「オーケストラ!」@チネチッタ川崎
ロシア人の平均寿命ってどれくらいか御存知ですか?
10年ほど前、何かで読んで驚いた記憶があります。
OECDの平均が1960年頃から順調に右肩上がりで、2006年度女性82.5歳、男性76.7歳に対し、
ロシアでは、1960年代から女性はほぼ横ばいで72.5歳、男性に至っては10歳ほど下がって58.9歳で、
男女差が世界一大きいそうです。
一時男性年齢が64.8歳にまで上がりましたが、1991年のソ連邦崩壊前後から急速に下降、
1994年は57.6歳まで下がり、以降60歳を越えてはいないようです。
ロシアに年金問題はありませんね。
社会の混乱が与えるダメージの大きさに驚くと共に、男性の方が女性より脆いと言えるようです。
本作は、ブレジネフ政権下、マエストロの座から引きずり落とされた男の積年の思いを叶える
素敵なストーリーです。
横浜では公開していないので、久しぶりに川崎チネチッタで鑑賞。
何でこういう良い映画が単館上映なんでしょうか? 公開館を増やそうよ!!
因みに、フランス映画ですが、現題の「コンサート」じゃダメだったの?









オーケストラ ! Le Concert









< ストーリー >
かつて天才指揮者といわれたアンドレイは、ブレジネフ政権下ユダヤ人排斥に反対し解雇され
ボリショイ劇場で清掃員として働いている。ある日、支配人の部屋を清掃中パリのシャトレ座からの
出演依頼を目にし、ボリショイ管弦楽団としてパリに乗り込むことを思いつく。
救急車やタクシー運転者、ポルノ映画のアフレコなど、転職しかろうじて生計を立てている
昔の仲間を集め、ソリストにフランス人アンヌ=マリー・ジャケを向かえ演奏することになるが・・・。
共産党政権化じゃぁ、理不尽なことだらけだったんでしょうねぇ。
生きて行くためとはいえ、音楽一筋だった優秀な音楽家達が解雇され、掃除夫や運転手、
場合によっては強制労働って・・・
話はそこから約30年後。長年の思いを叶える千載一遇のチャ~ンス!が巡ってきます。
30年の辛く苦しい日々の話は今の生活や会話の端々から伺われ多くは語らず。
このチャンスを生かそうと東奔西走する姿に、思わず感情移入して応援したくなります。
監督さん自身(脚本も)ユダヤ人で、チャウシェスク政権下のルーマニアから亡命しフランスに住んで
30年という経験の持ち主ゆえ色んな思いが詰まったストーリーになっているんでしょうね。
権力者による不条理を笑い飛ばすのがコメディーですよね。
エスプリが効いてます

滑稽で、人情に溢れ、政治的・社会的皮肉を散りばめ、感動で涙が溢れます。
そして素晴らしい音楽が全編を彩ります。
ロシア人、フランス人、ユダヤ人の国民性というか民族性が可笑しくって


頑固で野暮ったくて時代遅れ。大声で話し、お酒好きで時間にルーズなロシア人。
商売上手で抜け目ないユダヤ人。
気取ったフランス人。
陽気でバイタリティー溢れるロマ(ジプシー)の人たち。
み~んな好き勝手放題でカオスだけれど、愛すべき人たちです。



このおじさんのバイオリンテクニックが…スゴイ!
ネットワークを駆使して、偽造も物品調達も何でもござれ!
バイオリニスト、アンナ=マリーの出生の秘密について私の予想は外れましたが、
最後の12分22秒のコンサートシーンで弾き終わって泣く彼女に、私も思わずもらい泣き~

音楽って人の心を揺さぶるねぇ~。
人は世につれ、世は人につれ。時代の流れ、世の中の移り変わりは人を翻弄するけれど、
一人の人間の強い思いが多くの人を動かすこともあるかもしれん?なんて思える映画でした。
現実的に考えたら、「30年のブランクを取り戻せるか~?」とか、
音楽をやっておられる方の目から見れば「ありえな~い」ってことになるかも知れませんが、
そんなことはちょっと横に置いといて・・・
四の五の言うより「是非、見て頂戴!」っと薦めたくなる、そんな作品です。
ロシアの俳優さんたち(名優さんたちのようです)がい~い味出してます。


ロシア人俳優さん揃い踏み。左端のドミトリさんはクマちゃんみたい

アンヌ=マリーを演じるのは「イングロリアス・バスターズ」で注目度が一気にアップした
美人フランス女優メラニー・ロランさんです。
*** チネチッタ@川崎のトイレ ***
チネチッタのトイレは・・・すごいです。こんな映画館のトイレ見たことない



魔法のランプ?!

それにしても、イタリアをイメージしたチネチッタへ行く道の石畳・・・
雰囲気は良いんだけれど、凸凹で歩きにくいったらない。足首を捻りそう



***** 見た 映画 *****
5月12日 「オーケストラ!」@チネチッタ川崎
TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m
そしてトルコからお帰りなさい
僕も京都から戻って来ました(笑)
この映画、笑わせて泣かせるという映画でしたが、
途中であのオジサンたちの会話が耳について少し五月蝿かったです(笑)
あのかみさんの一言は重いとつくづく感じたりして
チッタの女性用トイレ、これは1Fのものだと思いますが、
(中には入れないので入口付近だと思うので)かみさんが撮って来ようか言ってくれますが、
なんとなくそれは遠慮しちゃってます(笑)
私もここ歩く時はよく見て歩きます(笑)
何でもかんでも石畳ですと、靴にもよくないよね。 ヒール取れる~
この、ご都合の良ささえも、
彼らが舐めてきた辛酸を吹き飛ばしたくてそうしているんじゃないかって思えました。
そこが受け入れられるか、そうじゃないかで評価は分かれるとは思いますけど、
私はめちゃくちゃツボでした。
京都というか、四都物語ですね。
大いに笑って、ちょっとホロッときちゃいました。好きな映画です。
チネチッタのトイレ、魔法のランプが一階で、赤いのが二階です。
男性トイレにはこういう趣向はないのですか?
私もめっちゃツボでした。
辛酸を舐めて逞しく、少々のことは何とでもなるという開き直りさえ感じます。
この映画は、良い!
「権力者による不条理を笑い飛ばすのがコメディー」・・そのとうりですよね。30年という不遇は、すごく長いし、どんなに暗い状況かと思うけど、すべて笑いに変えて、野暮ったくて時代遅れなのも抜け目のなさも、憎めないキャラになっていました。
最後の演奏シーンは感動でしたね。
TB有難うございました。公開しておきましたので、またお立ち寄りください。
たしかに、チネチッタ川崎の石畳は、男性でも歩き辛さを感じます。(笑)
そして、男性トイレは、至ってシンプル。ごくごく普通です。
そうですね。イワンのパリ固執は、自分の人生で一番輝いていたあの日をもう一度という思いだったんでしょうね。
最後の演奏が30年の思いをすべて昇華させましたね・・・感動し涙。
あらぁ、男性トイレはシンプルなんですか?女性トイレから察するに、宇宙系とかスパイ系のインテリアを期待していたのですが・・・残念。
またお立ち寄り下さい。