収穫の秋です。
昨日は、母親と裏山の栗拾い。数十年ぶりの体感。
木漏れ日の、山中は気持ちのいい空間です。
しかし 米つくりの大変さも実感。
肉体的過酷さに加え、経済的な側面からの厳しさが伝わります。
我が家も少ないながら田んぼを所有。
しかし 父親の死後数十年、田植えから稲刈りまで、生産委託しています。
85歳の母親自らは、できないためです。
午後 コンバインによる稲刈りに立ち会いました。
機械の進歩に驚きます。
三枚に分かれたおよそ2反5畝(約800坪)がわずか3時間。
稲刈りから脱穀(「もみ」にし、搬出)まで。
このコンバインの価格が、何と400万円。
500時間使用すると「ガタガタ」だそう。修理代は10万円単位。
およそ7年で償却をしなければなりません。1年で約60万円。
最低でも10軒の農家の米つくりが必要です。
そのうえ田植え機はじめ、籾すり、運搬用の軽トラなどなど。
米どころの平野部に比べ、日照時間も短く、田んぼも分割状態。
反収・生産効率は低いのです。
老齢化が進む田舎の「米つくり」は急速に減っていくばかり。
荒れた田んぼも散見。数年放置すると草でなく、木が生えてきます。
食料自給率の低い日本は、これでいいのかと疑問です。
稲刈りの終わった母親は、出来不出来関係なく、安心した模様。
いつ稲刈りが済むのかやきもきしていたのがウソのよう。
昨晩は握り鮨と母親が大好きなハマグリの吸い物で収穫を祝いました。
画像 刈り取ったコンバインから軽トラに「もみ」を移します
(写真は私ではありません、近隣の人)
収穫した栗の一部(ゆでたてはおいしい)