元ベース弾きの田舎暮らしは

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ふるさとの味 年越しそば編

2006年12月13日 | 食べ物、飲み物
私の実家の年越しそばは「けんちん汁」なのです。

もうすぐ大晦日、正月を迎える慌しい季節です。
年越しそばを「けんちん(野菜をたっぷり煮込んだごった煮風)」で食べると言うと「エッ」と驚く人が圧倒的に多いのです。

生まれたときからですから、それが当然と思ってきましたが、全国、各家庭では、そばの食べ方が違うようです。まず汁そばかざるかでも大きく分かれます。

我が家の年越しそばは、つなぎ無しのそばです。そのためにゆでた後、ぶつぶつ切れて食べにくいのです。又そばの実をそのままつぶしてある為に、色が黒いのです。

 まさに出雲そば系のその又田舎風です。

 さすがに自分ではそばは打てませんが、懐かしい味ですからか欠かせません。年末には、特別にお願いをしてこのそばを打ってもらいます。
 転勤族のためどうしても正月帰省できない年には、クール便で送ってもらいます。

 初めは文句を言っていたかみさんも娘達も、慣れてきました。

「けんちん汁」も独特の創り方をします。

豆腐も入れますが、包丁をいれずに手で握りつぶすのです。
油を敷いた中に放り込むと水分が、油の中で「ジャー」と大きな音とともにはじけます。ここに野菜をたっぷりと入れるのです。

 だしは煮干(いりこ)ですが、中くらいの大きさのいりこの頭とはらわた部分を丁寧に取り去って、身だけを使いそのままだしが出た後も捨てずに食べるのです。
昔からのやり方ですから、貴重な蛋白源であったのでしょう。

そばが、ぽきぽき折れて食べにくいので、最後は箸よりスプーンのほうが食べやすいかも知れません。

これを食べないと、大晦日ではありませんし、正月も来ないのです。
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