二重生活~ふたえぐらし

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春のアンプラグド"Wケンヂ"[ライブレポ]

2003-04-27 17:44:52 | 大槻ケンヂ関連
4/27(日)渋谷egg-site
「春のアンプラグド"Wケンヂ"」
大槻ケンヂ、遠藤賢司、ダイアモンド◇ユカイ
アンプラグドメンバー(朝倉慎司、長井千恵子、宮脇鉄弥)

1.猫のリンナ
2.青ヒゲ兄弟の店
3.猫のおなかはバラでいっぱい
4.妖怪に御用心
5.香菜、頭をよくしてあげよう
6.町のスケッチ(新曲)
7.犬を手離す(新曲)
8.おやすみ(新曲)
9.蜘蛛の糸
10.テレパシー
11.Guru
12.あのさぁ

<アンコール>
不滅の男(エンケンと)
プカプカ(エンケン、ユカイと)





大槻ケンヂ、遠藤賢司のWケンヂ、ゲストにダイヤモンド・ユカイのライブを見に行ってきました。

渋谷で迷っちゃって、焦りつつ歩いてたらNHKについちまったよ!?
と思ったらそこに目指していたライブハウスが。
自分のチケ番号より100番ほど遅れて入場。
椅子はすべてうまってしまったので、真ん中の後ろの方で立ち見。
ライブ中にふと後ろを振り向いたら電車のベラさんがいて驚いた。
 
 
最初に登場したのはエンケンさん。
CDは一枚持っているものの、生で見るのは初めて。
手足がひょろ長くて、赤と紫のサイケデリックなシャツに、髪の毛は爆発。
なんとなく”見た目はかっこ悪いが内面がかっこいい”タイプの人だと思っていたら
見た目もなかなかかっこよかったです。

通好みロックで始まり、史上最長寿のロックンローラー、夜汽車のブルースと3曲連続。
曲名、わからないのも多かったんですが、わかった限りでは
「カレーライス」「ネコラ」(?正式タイトル他にあるはず)「いくつになってもあまかねぇ」
「満足できるかな」「踊ろよベイビー」をやってました。
他にも数曲、覚えていないのが。

で、演奏が始まって、凄まじい勢いに圧倒されました。
聞きながら、踊るか走るか叫ぶかしたいような、身動きひとつせず聞いていたいような。
まるでエネルギーの塊。
全身全霊でがむしゃらに演奏してて、そのこと以外何も見えていないみたい。
ギター一本から、あんなにいろんな音がでるとは思わなかった。
弾くだけじゃなくて叩いたり引っかいたり擦ったり。
声も伸びる伸びる。
もちろん激しさだけじゃなくて、曲によっては別人のように侘びしく切々と歌い上げる。

喋りだしたら、またおかしな人で、真剣なんだかふざけてるんだかわからない。
ネコラとか宇宙防衛軍とか、エンケンワールドの設定を一生懸命話してるところとか、面白かったなぁ。
だけど時々恥ずかしそうに肩すくめてちっちゃくなったりしてる姿は、妙に可愛らしかったです。

なんというんだろう、”少年の心をもったジジイ”って感じ。
「おじいさん」とか「大人」なんておとなしいもんじゃない。
ジジイ、それもどっちかと言えばたちの悪いジジイ。
それが小学生みたいな無我夢中さで歌いまくりギターを弾きまくる。
そんな感想を持ちました。
すっげーな、エンケン。
 

次にダイヤモンド・ユカイが登場。
わりと小柄で優男風。
エンケンと同じくギター、ハーモニカの1人弾き語りスタイル。
最初2曲ぐらいは、エンケンのあとだし、
「何、このキザでしょぼいかっこつけ」ぐらいなこと思ってたんですが
MCとか聞いてたらだんだん、むず痒くなるような気障さも妙に微笑ましく見えてきて
途中からは楽しめました。

…ただ、どうしても”つれて来られちゃって可哀相”感は否めなかったかも。
 
 
で、とうとうオーケン。
場内はやっぱりオーケンファンが多かったようで、それまで後ろのほうに
座り込んでいた人たちもいっせいに立ち上がってつめてくる。
今回は、アンプラグドメンバーで作った新曲を3曲披露してくれました。
「街のスケッチ」「犬を手放す」「おやすみ」
他には「猫のおなかは薔薇でいっぱい」「蜘蛛の糸」「テレパシー」「GURU」等、定番曲。
MCはタモリ倶楽部に出演したこと、沖縄でレコーディングしたこと等。
タモさんが生で見るとお爺さんでショックだったとか。
リンダリンダ・ラバーソール(このときは「俺の自伝的小説」とだけ)の映画化の話も。
「主演俳優が、えっ?って言う人でね、話が没になってもそれだけはどっかで(エッセイに)書くから」

しかし今回なぜか私が、ライブ自体は決して悪くなかったにも関わらず
自分でもちょっとびっくりするほどさめてしまって、
終わり数曲ぐらいまで、いまいち、と言うかほとんど楽しめませんでした。
どうしちゃったんだろうなあ。
エンケンに衝撃をうけたあとだったからから、いつもならライブ中に
楽しくて楽しくてしょうがないのが、それが無かった。
曲もMCも、心に響かないで素通りしていく感じ。
一時は後光が差してるかと見えるぐらい、オーケンの姿ばっかり食い入るように見てたんだけど
憑き物が落ちたように普通の人に見えてしまって。

うーん、「ノゾミのなくならない世界」?
ライブ全体としては楽しかったんだけど、どうしたもんだろう。

  
まあそんなことを思いつつも、終わり数曲になってようやくそこそこ楽しくなってきて
最後はオーケン、エンケンで「不滅の男」をセッション。
オーケンが誰かとセッションして、食われちゃってるの初めて見た。
どうにもエンケンの声しか聞こえない感じでした。

その後ユカイも出てきて3人で「プカプカ」
しかし「プカプカはキーが合わないから、俺歌わないよ」と言ってのけるエンケンさん。
なんかもう、すごい天真爛漫というか、我が道を行く人だな。
エンケンはハーモニカのみで参加。

ユカイの歌うプカプカの3番はやけにやらしい感じでなかなか。
歌のほかにハーモニカも。
両側からハーモニカでがんがん鳴らされて、ちょっと微妙な表情のオーケン。
放っておいたらいつまでも長くなりそうなエンケンが心配になったのか
(客席がだれてきてるのとか、よく見てるんだろうか)
最後は前にまわって、いっせーのせっ!って感じで終わらせる。


それにしてもユカイ氏を紹介されて、
「今から俺のこと不愉快って呼んで」と、見事にボケるエンケンさん。
「ちょっとPANTAさん入ってましたよ」とオーケンにつっこまれて恥ずかしげ。
「よろしくお願いしますね」といわれて「やだよ」と返してみたり、やりたい放題。
見てる分には素敵だけど、ステージ上は困るだろうなあ。

かなりいっぱいいっぱい(主にオーケンが)な感じのプカプカでライブ終了。
帰りにユカイ氏と写真とってもらってしまいました。
肩抱いてもらっちゃったよ。キャー。
ファンに親切ないい人だ。
 
 
帰りぐだぐだしてたら遅くなって、最寄駅から自宅までの終バスを逃す。
仕方ないので5キロぐらい歩いたり走ったりして帰りました。
私も体力あるなー。
何やってんだか。
 
 
オーケンのとこだけ妙にさめてしまったけど、全体としてはとても楽しいライブでした。
本当に「おーもーいーがさーめたかな♪」なのかは、もうしばらくライブ通って確かめてみるつもり。
なんだかんだ言ってのほ学のチケットも買っちゃったしなー。

 

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