すっくと立っている。
●沼津
「沼津深海水族館―シーラカンス・ミュージアム―」へ。
できた時から気になっていたし、先日NHKで放送された深海のダイオウイカのドキュメンタリーにも触発された。
沼津まで鈍行で、片道三時間弱、キンドルをお供に行ってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/7d/8fa590e28f296d00a8367911ecba6d2f.jpg)
着いたのが昼過ぎだったので、水族館の前に昼ご飯。
なんかびっくりするぐらい美味しかった日替わり海鮮丼。
魚はもちろん美味しいんだけど、魚とご飯の間の野菜とか、いい具合に忍ばされたゴマとか紅生姜とか、料理として完成度高くない?という味。
アブラボウズという深海魚も入ってる(エンガワを油っこくしたような味)。
そして深海水族館!
入って早々にダイオウグソクムシがいて興奮。
同じ種類の生き物の、浅瀬に生息してるのと深海に生息してるのを並べて展示してるのも面白い。
深海は全体に白っぽくてぶよぶよ。
暗い部屋で発光する深海魚を見るのも不気味で迫力あった。
メンダコがものすごくカワイイ(けど写真禁止)。
カールした耳、つぶらな眼、丸っこいフォルム。
ハムスターとかと同じくらいカワイイ!
耳がなんのためにあるのかわからないってのもいい。
シーラカンスの標本もあった。
全長160センチくらいあるのに、脳は2センチくらい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/9f/7fa6b5d53d7fa98cc8ef71d9bcfe68ac.jpg)
日本初公開だというタコヒトデ。
地獄の生き物か!
水族館のち、港やお土産屋をぶらぶらして帰宅。
いいところだった、沼津港。
●本
電車内では読書。
・岡本綺堂「青蛙堂鬼談」
け、結構怖いじゃないのー!
古典となめてかかっていたら、「蟹」と「一本足の女」にはゾクッとした。
一話毎に雰囲気が変わって、飽きずにつるつる読んでしまう。
・森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」
先日、森見ファンの人に、この作家の魅力を聞いてみたら“可愛いところ”と言っていたので、気になって読んでみた。
確かにかーわいい。
かわいくておかしみがあってたのしくてキラキラポカポカしている。
面白かったー。
私、なんでこういう面白く幸せな物を読まずに、五十年だか百年だか前の怪奇小説ばかり読んでいるのかしらと、思わず自問。
・泉鏡太郎「人魚の祠」
文章の系統が森見と似てるんじゃないかと思って読んでみたけど、だいぶ違った。
ていうか、なんだ、この話。
虱男全裸床下一夏狂死……。