Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

品質と音質の違い

2014年07月04日 | ピュアオーディオ

オーディオのサウンドについて、良く「品質が良い」と云う言葉を聴きますが、チョッと違う使い方をされている様に思います。

「品質」(QC=クウォりティコントロール)は、同じ製品(商品)を作って如何に「バラツキ」を少なくするかであり、「品質が良い」とはバラツキが少ない状態を指します。バラツキには必ず「R」(幅)が有るモノです。

これに対して「音質」は、「音のグレード」の事を云っているので有って、「音質が良い」とは、音質グレードが高い事を指している。ただこれは「主観的な側面」が多々有る指標なので、有る方にとっては音質が高いかも知れないが、別な方にとっては音質が低いかも知れない。「音質」については「客観的な指標」がない訳でもない。再生周波数特性は広い程良いし、歪み(ノイズ)は少ない程優秀だと云える。エネルギー感の再生も有る方が無い方よりも音質が高いと云えるがそれだけではない。

オーディオの「音質の指標」が固まっていない事が大きな問題だと思う。オーディオ機器が誕生して100年経ってもその「管理指標」が固まっていない事、周知出来ていない事を考えると、まだ技術的には「発展途上」に有るのかも知れない。


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2 コメント

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しきさん、こんにちは。 (PaddleWheel)
2014-07-04 18:15:49
大雨は大丈夫でしたか。
拙宅のシステムは、高域JBL075を駆動するVT-52シングルアンプがトラぶってしまい、ようやく復帰しました。カップリッグ・コンデンサーをオイルコンデンサーに換えた効果を楽しんでいるところです。

さて、「音質の指標」が固まっていないとの指摘はその通りでしょう。周波数特性や測定数値がすべてでは無いといわれて何十年が経過したことでしょう。音響学や電気の法則からは、多くのことが解明されているのではないかと思える節があり、多くのメーカーも豊富なノウハウを蓄積していると考えるのが妥当と思えます。問題は、この情報が一般化しないというか、故意に一般化に消極的になっているのではと思えるところです。メーカーも販売店も評論家も、相も変わらず都合のよい指標を都合よく拾い上げて平面的な「良い-悪い」の一面的な議論しかしてこなかったことに根の深さを感じます。けっきょくのところ「人さまざま」といった相対論に逃げ込んでしまい、建設的な議論の蓄積がなされていかない現実があります。オーディオの議論といえば「水掛け論」で終わってしまうものといった情けないあり様です。

前に書いたように自分も「迷える子羊」の一人として、少なくとも自分のシステムがどのあたりの位置にあり、どの方向を目ざし、どのように変化してきたのかを意識して事にあたりたいと思っております。2CHのピュアオーディオに限定して、少し自分なりに考えてみると、一例にすぎませんが、無数にある要素のなかから以下の3要素のマトリックスを展開して見るのが良いかと思えます。
① 横軸:音の明暗・・・派手:地味といってもよいのですが、音像の諸要素がもたらしてくる印象のことになります。
② 縦軸:空間表現と音像表現・・・両者が高い次元で実現されるのが理想ではありますが・・・。
③ 前後軸:自然音と人工音・・・うまい言葉が見つかりにくいのですが、リアリティを目指すのか、人工的美音をめざすのか・・・。
生煮えで恥ずかしいですが、自分のシステムについて視覚化して考えてみると良いのではないかと思っています。
しきさんなら、もっと上手に整理できると思いますが、まずはこう言った方法論が確立されていけば、議論の蓄積が可能になるとおもうのですが・・・。

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PaddleWheelさん コメントありがとうございます。 (トレイル)
2014-07-04 20:20:04
今回の大雨は大した事有りませんでした。

オーディオの管理指標を三次元グラフ化されたのは面白いと思います。感心します。

オーディオもそろそろ学問として研究されると良いのですが、なかなかそういった環境が出てきませんね。学問として研究されると必ず管理指標が必要になってくると思うので面白いと思います。

自分の出しているサウンドが客観的にどの位置ぐらいに居るのか?知りたいですね。
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