「音質追求」して何処まで追い込めるだろうか? オリンパスシステムの現時点での「追い込み不足」を感じるのは「低域用パワーアンプ」だと思っている。5月の初旬に高域用パワーアンプにFXヒューズを導入して、中高域は音の質感が揃い、音の厚みやキレ・ヌケ・ノビもほぼ満足行くようになった。(中域パワーアンプへは4月上旬にFXヒューズ導入済)
フルテックのヒューズで統一していた頃より、音の厚み等の「音質指標」は数段上がっている。以前でもかなりの音質だと思っていたが、まだまだ上がりそうな勢い。
私の「音質グレード」に対する評価は、非常に厳しい見方・採点をする傾向にある。何処まで良くなっても「80点」までしか行かない。残り「20点」はまだ見えないモノの為に残している。100点を付けてしまえば「成長」が止まる。残り20点も有れば、まだまだやる事が有ると思える。
この10年の間に「激変」と云う「音質変化」を何度も体験して来ている。おそらく普通のオーディオマニアが一生掛っても体験できない様な回数だと思う。しかしだからと云って何を得たのだろう。オーディオ機器の使い方やグレードアップ術を手に入れたとしてもそれが何になるのか? 自分の手に入れたモノは「実践」で得られたもので、「再現」出来る技術として積み上げて来たが、「音質」に対する認識の違いで「蛇足」ではないかとも危惧もしている。
残るは「低音域」への対策になる。FXヒューズ2本は既に入手しているので、アンプの蓋を開ける事が目下の課題となった。レビンソンのアンプは特殊な工具でないと蓋を開けれない様になっているので、専用工具を探すか?自作するか?になる。いよいよ考えなくてはならなくなって来た。
はたから見れば自己満足の世界に他ならないところがあるにせよ、その気分に浸るわけにはいかない厄介なところがありそうです。
自分は得点を付けることはしませんが、はっと気が付くと「つまらない音」を垂れ流していることが度々あり、そのたびに気持ちを入れ直して・・・の繰り返しが実態でしょうか。
お作法として、電源を落とすときにはパワーアンプの入力ボリュームを絞り込むことにしているので、立ち上げごとに全部で6個のボリューム操作でバランスを確認していきます。
375を破たん寸前まで上げることと、できる限り大音量で長時間リスニング可能なバランスを両立したいと考えています。
真空管アンプも自分も生き物ですから、昨日と同じ音を再現できることはありません。
味覚と似ていて、美音にも飽きがきます。低域の課題については、グレイト・ジャズ・トリオのヴィレジバンガードライブのトニー・ウィリアムスのバスドラ高速連打が団子に成らず、そこそこの輪郭で再現できれば良しとしています。
コストパフォーマンスを度外視するのがマニアかもしれませんが、まあこの位で、あとは多くのソースを観賞し感動を積みたいと思うところです。
凡人の欲望は限りないもので、何処までも追及したくなります。
一歩引いて客観的に捉えれば、「なんて馬鹿な事をしている」と思う事も有ります。
自己満足の世界に客観性を持ち込むのは難しいですね。