ムラードの整流管5AR4のNOS品を3本と中古品1本を購入いたしました。
これは自宅のEL34ppモノアンプ(2台)用に購入したものです。もちろんEL34もムラードの軍用品です。
ムラード(グレートブリテン製)のEL34には私が知る限り3種類のゲッターが存在します。
1)ゲッターの両持ち式・・・1個のゲッターを両サイドから支持している。(当方所有)
2)Wゲッタータイプ・・・一つの管の中にゲッターが2個
3)シングルゲッター・・・一般的な形(後期型)・・・松下製もこの形
将来的には3種類のEL34のサウンドを確認する予定ですが、今回は整流管の音質です。
早速松下製からNOS品に交換ていつものCDで音だし確認です。
「有山麻衣子/幻のコンサート」を聴く。・・・今まで長く聴いていると音数が少なく感じて、「寂しい録音」だな?と感じていたのが「寂しく」ならない。
周波数レンジが上も下も伸びている上、音数が更に多く、微粒子化している。なめらかな質感である。確実にグレードアップしている。
まだ聞き出して1日目である。馴染んできたら更に良くなってくるだろう。
クラシックやボーカルが更に絶品になって行く。JAZZも文句なく楽しめる。
このメインシステムを聴いてからは横のBC-Ⅱのサブシステムはおもちゃの様なサウンドに聴こえてしまう。
このEL34ppモノアンプはトランスはオールタムラのど級品、内部配線はスーナーブルーの手製配線、真空管は整流管5AR4(ムラード)、出力管EL34(ムラード軍用)、初段管フィリップス5810A×2本の構成で、使っている付属部品も厳選品です。
このアンプとペアを組んでいるのがマッキンのC40ですがこちらも電源ケーブルを最高級品に交換していますので、それだけで通常のC40とは比べ物にならない「音質」レベルです。(プリアンプはTrailオリジナルに交換予定です)
こんな組合せですので、出てくるサウンドもチリチリ感が有って、音数が桁外れです。その上、真空管式にありがちなノイズは一切有りません。
静寂の中からいきなり生の声が聞こえてくるような感覚になります。
まだこのシステムにも泣き所が有ります。CDPが安物を使っているので高域の暴れが時々出ます。
次はCDPのグレードアップです。が、まだ何が良いのか定まっていませんので探索中です。
音が良いため、彼女の歌の実力も如実に反映されていたりしますよね。>
このCDはシステムのチェック用に使っています。
有山さんの歌唱力は「素人」です。素人には素人しか出来ない歌い方も有ります。それさえ割り切って聴けば「懐かしい歌」が聴けます。
このCDはオーディオ評論家の村井様が当社を訪問された時にチェック用に使われたCDで、インフラノイズの社長さんが「ホールで生録」されたものです。
録音も特に優秀な訳でもないと思っています。生録特有の「暗騒音」の聴こえ具合や有山さんの声の響き、発音の出方(聴こえ方)をシステムチェック用に使っています。
時々童心に返って聴くのも新鮮です。
スーナーブルーは良い線材なので使っています。一般の配線材とはケタ違いのサウンドになります。但し「銅線に銀メッキ単線」の同軸線ですので使いこなすにはそれなりに経験が必要です。
トライされても良いですが、まず「挫折」されると思います。
配線の構造と配線のレイアウト(配線デザイン)を検討しないといけませんし、アースの取り方を色々な方法を知っていないと「ノイズ」に悩ませられます。
半田材も音の良いものを選ばないといけません。
好奇心で始めるにはチョッと荷が重い作業です。簡単なアンプから始めて練習が必要です。
私も簡単なアンプから始めて20台ほど練習いたしました。
<好奇心で始めるには荷が重いですか?>
「何事も最初は判らない」から始まります。「知りたい」欲求で一歩を踏み出すかどうかです。私も電気屋では有りませんが、勉強してクリアしてきています。
挑戦して見てください。