二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

ゆっくりな朝

2010-05-16 09:28:15 | 徒然に想う
東の空に低く厚い雲。地平との境あたりに小窓が空くようになっていて。赤く燃えて日の出が分かる。


川のわきをゆっくり歩き。そういえば、ツバメがいない。そうなんだ、彼らがいないから静かだ。いつもの四十雀やオナガの声と、せせらぐ音。藤、の甘いかすかな香り。



小一時間して、遊水地。雲の上に顔が出て二度目の日の出。湿地帯の木から、ゆったり煌きながらクモの糸がたなびく。キショウブの花を支柱に、クモの巣。光を捕まえたり放したり、穏やかな風に形が変わる。




午後になれば、子供たちの声で一杯になるんだろう。そう思ったら、余計足が遅くなった。







今日の一枚:雲がきれいにスジ雲。夏が終わった後のよう。池を見るとちょうど向こうの林の上、太陽が顔を出す。








サクランボ

2010-05-15 08:17:36 | 徒然に想う
空気が澄んで清々しい。空が抜けて青い。4月くらいの陽気。川に出るなり、カラスムギやイヌムギの金色に輝いているのが目に飛び込んでくる。ちょうど、朝陽が照らし始めたところでもあるが、草自体が麦色になっている。

そういえば、切通しのわきの竹林。すっかり今年の竹の子も大きくなり1メートル、2メートルとなってニョキニョキ生えている。古い竹はすっかり葉っぱが黄色。若竹を大きくするのに精一杯で、葉まで栄養がいきわたらないか。

実りの時期は秋、9月や10月頃のイメージ。きっとお米のことを思い浮かべるからだろう。でも実りということだけを考えれば、春だっておかしくない。竹にしてみれば竹の子がうまい具合にこの時期芽を出す。実りをもたらすという意味で「秋」。

春は秋、秋は春。そうか、夏も秋で、冬も秋になるってことか。麦秋、竹秋なんて言葉を思いながら、歩を進める。






今日の一枚:小五郎の家の近く。あの桜の若木のうち一本に、一個だけ生っていた。

これから先、待っているもの

2010-05-10 21:37:12 | 徒然に想う
天気図を久しぶりに見ると、南の方に横に長く前線が停滞している。あらら、梅雨のような天気図。すると、予報官が「沖縄では梅雨の晴れ間」のようなことを言う。もう、梅雨入りしていたんだ、まったく気付かなかった。

さっそく、気象庁のページにいってみると、沖縄は5月6日ごろ、平年より2日早く、昨年より12日早いタイミングで梅雨入りしていた。関東では梅雨入りが6月8日ころの予報で昨年より5日早い。で、明けるのが7月21日、昨年より一週間遅い予報。

なんでも、今年のは梅雨は前線の活動が活発で曇りや雨の日が多く大雨の日も。一旦前線が南下し中休みの時期もあるが、北の高気圧に覆われ空気が乾燥し気温は低めに、なるそうだ。

春の天候不順に加え、これから日照が短く低温になる。難しい日々になりそうだ。






今日の一枚:ツバメたちが騒いでいる。いつもの西の窓から。

予感?

2010-05-09 08:27:25 | 徒然に想う
昨日の朝のこと。川まで下っていくと、なにやら草や木たちがうれしそうに風に揺れている。

「うれしそう…?」

なぜか頭をよぎったのは、あの村のこと。道を巡って裁判沙汰になっていることは以前話した。ここしばらく進展がないようで、先日結論は今月中旬くらいになるとメールが入ってきたのだが、経過が分からない。ただ、当初4月下旬には結果が出そうなことだったから、気になって仕方がない。

何かいい結果がでたんじゃないだろうか。いい事が起きると思うと、たいてい逆に出る。よくない結論か…。

待て、だいたいおかしい。なぜこの東京と埼玉の県境の草木が、あの村で起きたことで「うれしそう」にするんだ。つながっているはずがない。陸続きであればなくはないだろうが、何千キロも離れている。それでも、なにか彼らの世界で情報をやり取りできるんだろうか。

いつもより散歩のペースが速くなる。家に着くなり、メールをチェックした。何も来ていない、思い違い。ようやく五月らしい天気で、それがうれしく感じている庵主の目に、草木たちがそう写ったのだろう。





今日の一枚:カラスムギ、川の土手にて。

朝の静けさ

2010-05-08 14:23:57 | 徒然に想う
太陽が顔出すしばらく前から、鳥たちのざわめきがしてにぎやかだ。ところが、それからしばらくすると、急に静かに。風で木がそよいだり川のせせらぎだけ、といっていいくらい。

規則的に自分の足音だけがパタパタと、ザクッザクッザクッとよく響く。

カワセミが上流めがけて翡翠色の軌跡を残して飛んでいった。見上げたら、飛行機雲。東から西に向かってゆっくり進んでる。

朝露が輝き、静かで、最高の時間。




今日の一枚:カワセミの川の岸で見上げた。