あぁ、イライラする。晴耕雨読を標榜すれども、未熟者は、こうも雨がちになると限界に近付いてきた。第一、降るなら降るで終日続けばいい。が、降ったり止んだり、止んだり降ったりの繰り返し。意を決して山に、上がっても向こうの山から雨が近付いてくるのが見えてくる。ひたすらまだ降るなよ降るなよと念じながらの作業、これはしんどい。
だから、といって言い訳をするのだが、巡回やブンタンの摘果、草引きなどは考えない。一つのことだけ、例えばカボチャを定植する、エンドウを定植するなどの一つに集中する。もちろんこれまで定植したブロッコリーなどが草に埋もれているのはわかっている。そこまでやると、雨の中(雨具着てても)ダダ濡れになってしまう、手が回らない。
力を込めてやる料理はないかと思案、朝から奮闘を開始。中力粉を200グラム、塩12グラム、水88グラム。小麦粉と塩を合わせ、ゆっくり水を回していく。こんな水の量でいいのかと思うくらいだが、参考にしたレシピ、ハッキリ分量外の水を入れるなとある。なんでも小麦には親水性があって、時間が経てば全体に回るのだそうだ。この間一時間ほど(一次熟成)とある。今回は色気を出し、乾燥させていたモロヘイヤを粉(18グラム)にし混ぜ込む。で、その分2グラムほど水を加え、今、その一次熟成中。
そうか、なんどか「農事歴」のことを出したことがあるが、何のことか触れないできた。
実は、それによれば、今日は11時から14時まで果菜類の日。それ以外は休耕日とされる。これ幸いに仕事をサボって、いやウドン作りに勤しんでいたわけだ。
この歴、種まきカレンダーといって、R・シュタイナーの考え方に基づいている。つまり、地球上の生き物は太陽、月、惑星などから生み出されるリズムの影響を受けてる。そのリズムに沿って農作業や加工をしようと編まれてる。日本での有機認証のようにEUでのデメーター(バイオダイナミックスに基づいて生産されたものが受けられる)認証を得るには見過ごせないもの。科学的な検証がないと信用ならんと教育を受け育ってきたから、ちょっと危ない香りも感じるだろう。が、技術のない未熟者には、この農事歴を開けば何に重点を置けばいいか明らかになり、作業に集中することが出来る。カボチャやエンドウの定植も従ってる。自分で慰めてるだけといわれてしまえばそれだけだが、従ってみなけりゃわからないと、身を任せてる。これも一つの大科学実験、やってみなけりゃわからない。どれ、一次発酵が終わった。ウドン作り再開だ。
今日の一枚:これから練り足で捏ねコシを出す。ちとモロヘイヤを入れた分、水を加えなきゃいけなかったかも。