二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

おそ朝? いや超はや朝

2016-09-12 20:23:57 | 徒然に想う

なにとち狂ったか、3時過ぎに目が覚めてしまった。寝ようとするも、どんどん頭が冴えてしまい、寝付けない。パラリンピックを見ようとスイッチを入れた。やってない。代わりにマーリンズとドジャース、イチローと前田健太の日本人対決。マーリンズが完封で勝つか(この二年、完封勝利がないんだそうだ)という瀬戸際、あと一人でというところで、素人目に崩れたとは思えないが、交代。リリーフが一球投げただけで、試合終了。完封ということにあまり重きを持たないというが・・・。ところで、パラリンピックは? 日本人の出場がないせいだろ、きっと。

柔道の広瀬選手ご夫妻、どこか素敵じゃありません? いやその前に、パラリンピックの柔道の映像を見て、試合を始めるにあたって選手たちをエスコートする方たちや審判たち(ルールというべきか)の「相手を重んじる」様子がとても感動的、一気に魅了されてしまい。で、広瀬選手たちなんだが、練習から自分たちで考え進めているとか(代表に選ばれるまでのこと、ドキュメンタリーでやってた)。大変失礼な言い方になると思うが、自分(たち)で何とかしよう、頼らないぞ、それでもできるという意志の強さを感じて。で、そのインタビューでのやり取りは、「相手を重んじ」あっている感がガンガン伝わってきてたまらなかった。へへ、ウルっとはしなかったものの、ぐっときた。

510分過ぎ、雨、落ちてきた? テレビ、消そう。秋の虫たち、ああ、ホッとするね。シュウシュウとお湯が沸く。インスタント・コーヒーを入れよう。そういえば、先日の夜、晩酌しながら、栗を調理、一週間氷温室で寝かせ、土鍋で蒸した。

《栗を蒸す音にぞ 今宵の 杯すすむ》

虫の声、雨音、お湯の沸く音がいいなぁ。秋のせいか、年のせいか?

オリンピックよりパラリンピックの方が心に響く。自問自答、どうしてだろ? すると、苦も無く答えらしきことに気付いてしまった。新たなる心の闇。実は以前こんな発見をしたことがある。ロシアにウラジミール・メグレという作家がいて、「アナスタシア」というファンタジーがある。その中で、いろいろ本を読んでるつもりだが、性欲に関する直接的で可視的なまっこと赤裸々な記述が出てくる。初めてだと思う、そのシーンを読んだ時の衝撃の大きさは。まるで、心の中の闇を暴かれたかのよう。認めたくないが認めざるを得ない自分、それを否定できなかった。今回の自問自答の結果も、どうやら、それに近い。心に響く、それはパラリンピックの選手たちを美しいと感じるからだ。美しい? そこ、それだ。美しいと感じるとき、いろいろなことが原因するに違いない。自然が醸し出すバランスに気付くのはその最たるものだが、例えば他に、自分に無いもの、違いを心の中で感じとるから美しいと思うこともあろう。そうであるか、であれば・・・。年取って涙腺が弱くなってるなど「年」を感じることが多い一方、まだこういった「幼さ」にハッとさせられる。「アナスタシア」、どうも翻訳が出てるらしい。お時間があればご一読を。えっ? ロシア語で? まさか、英語版。タスマニアのポールとジェラルディンのところに滞在したとき、ジェラルディンから読んでごらんと渡された。



今日の一枚:昨日の16時半ころ、「コーヒー7不思議」にて