二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

遊び場

2008-03-16 10:00:42 | 徒然に想う
こんな光景を見ると、暗澹たる気持ちになる。自然林でもなかったし、植栽の育成のための畑のような人工的な場所であったのだが、メジロやシジュウカラたちの遊び場だった。それが、この有様だ。昨日の朝はまだ、彼らも遊んでいたんだが…。

どうなるのだろう、土盛がされて宅地になってしまうのだろうか。桜並木の川に面していてきれいな所だ。木の伐採の仕方からして、木を売る為ではない。丁寧なことに(?)、木をチップにする機械まで持ち込んでいて、土手との間にまだ青々とした気の香りがするチップが敷き詰められていた。

所有権があれば何をしてもいいのだろうか。去年タスマニアいた時ドキュメンタリーを見た。国立公園外の小さな谷、その自然の温帯雨林を守るように数世帯の人たちが生活していた。そこに所有権を買ったGANS社が伐採しに入ってくる。伐採の阻止と強行の鬩ぎ合い。結局、強行され、跡地に植林。ワラビーたちから植林を守る為に毒薬がまかれ…。自然は元に戻らない。人間の都合はどこまで許されるのだろう。

鳥たちの遊び場に戻ることはないだろう。鬱々と散歩コースに戻り、歩き出した。すぐに小五郎、散歩コース脇にいる勝手にそう名付けた雑種犬とちょっと遊んで。耳を澄ませばウグイス。小五郎とウグイスが鳴くのに救われた。