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アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

田舎の手作りの味・うまかりんとう

2013-12-23 00:31:28 | たべもの
   やまのぶ梅坪店のママンのお気に入りコーナーのそばで見つけたかりんとうが、気に入っています。

    名前は、「うまかりんとう」。袋には、貼ってあるシールと、帯のふたつに、それぞれくまもんの絵が。

    小麦は有機栽培の自家製。材料はほかに、種子島産洗双糖・豆乳・卵・自然塩・一番絞り菜種油。かなり良質です。甘すぎず、油っぽくなく、ついつい食べ過ぎてしまう味。素朴なおいしさがあります。卵は、製造者の庭先で飼っている鶏が産んだものだとか。

    製造元はだんだんな。熊本弁で、「ありがとう」という意味だそうです。巾10センチほどの帯がかりんとうの袋にぐるりと巻かれているのですが、そこに書かれているコピーがおもしろい。

    「田舎の手作りの味  うま か りんとう  一度食べたら・・・
    なつかしい素朴な味 甘さひかえめ ほどよい歯ごたえ」
    
    裏には、大きな字で製造元の情報と材料が明記されているのですが、そこにも、「添加物は愛情のみです」と、ありました。つい、笑ってしまった。

    「うまか」は、熊本弁の「おいしいなあ」。それと、「かりんとう」の「か」をかけた掛詞になっていると思われます。言葉の随所に、このかりんとうに対する製造者の愛着が感じられて、ほほえましい。あした、一人暮らしをしている姪におくる荷物のなかに、このかりんとうも入れてやることにします。

    
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ローゼルケナフ

2013-10-16 15:07:15 | たべもの
    先日、近所の方から、「ローゼルの実がたくさんできた。ジャムにもお茶にも使えるけれど、染めにもできそう。いらない?」との電話をいただきました。

    ローゼルはハイビスカスティーの材料になる実。以前よそでもらったことがあり、お茶にするときれいな赤色になるので、その後、直売所で見つけて買ったことがあります。どこかでまた手に入らないかな、と思っていた矢先だったので、二つ返事で、籠をもって彼女の畑にお邪魔しました。

     畑で育っているのを見るのははじめて。正式名はローゼルケナフというのだそうで、たしかに以前育てたことのあるケナフの葉によく似ています。

     「いくらでもどうぞ」とのお言葉に甘えてたくさんいただきました。赤が冴えていて、美しい!

      ネットで調べたりフェイスブックに投稿したりしたら、いろいろ使い方が分かりました。実のがくだけを取って、こちらは塩水につけてみたもの。柔らかくなった葉をおにぎりにした方がいたので、まねてみました。水もきれい。ゼリーにするのもいいそうです。 

      実の重さの半分量の砂糖を入れてジャムを作ってみました。赤さを生かすため、いつもの粗糖は使わず、ビートグラニュー糖で。でも、このジャム、けっきょくあまりやわらかくはならず、少し歯ごたえのあるものになりました。

      でも、おすそ分けした友人は、水を少し足してジャムにしたらすぐにとろけておいしいジャムができたとのこと。

       奥三河Three trees+のMiki-Co-Laboの三木さんにもあげました。すると彼女は紅玉といっしょにこのローゼルを入れ、こんなに美しいコンフィチュールに仕上げました。

      ブラジルに移民した日本人達が、梅干しの代わりにこのローゼルを使ったと聞いたので、がくの塩漬けも作ってみました。これがおもいのほか、おいしい。梅漬けの中に入っている赤ジソそっくりの味です。

      刻んでおにぎりに。シソより赤みが強いので、きれい!

      先日またいただきに上がったので、今度は天日にしっかり干し、ハーブティー用に保存しようと思います。それと、わたしも紅玉のジャムに入れてみるつもり。

      ところで、この木の茎葉で草木染めしたら、さぞ美しい色がでるだろうと思ったのですが、試した方が、「液はきれいなのが出たけれど、布にはさほど染まりつかなかった」とおっしゃっていました。でも、ものはためし。茎葉をいただきに、晩秋にまた畑にお邪魔したいと思います。




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ゴーヤのジャム

2013-09-13 00:33:37 | たべもの
    フェイスブック友達が「ゴーヤがたくさん余ったのでジャムニしました。さし上げます」と投稿していたので、そんなに親しい方ではなかったのですが、どうしても食べたくなって、無心しました。

     かなり柔らかくなったゴーヤで作ったそうなので、黄色い。一口食べると、苦みがわっときます。砂糖を入れてもやはりゴーヤはゴーヤ。でも、三口めぐらいになると、苦みがアクセントになってきて、ちょっと独特な味に。ゴーヤの料理のあの複雑な味と同じです。

     残りは、ジャムメーカーのMiki-Co-Laboのミキカズコさんにあげました。ところで、前に書いたことですが、名古屋市郊外に育った叔父が、小さいとき夏のおやつにいつもゴーヤを食べていた、と話していました。といっても、青いゴーヤではなくて、完熟したゴーヤの赤い種の部分。たぶん種の周りのわたが甘いのでしょう。

    先日テレビで、「カボチャにしろトウガンにしろ、ズッキーニ、ゴーヤも、みなわたに栄養価がある。綿を捨ててはもったいない」という話をしているのを見ました。

    その番組の中で、たしかどこかの国ではゴーヤのわただけを食べ、私たちが食べている苦い部分は捨てる、といっていた気がします。どんな風にして食べるのか聞きそびれましたが。

    栄養学の先生が出てきて、さまざまの野菜のわた料理を紹介していました。ゴーヤはワタの部分を茹でてから揚げ。で、やってみました。でも、種が硬くて食べられなかった。どなたか、ちゃんとしたわたの料理法をご存知の方、教えて下さい。
     
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大阪のそば屋さん「凡愚」

2013-08-23 15:31:35 | たべもの
   「チエ流マクロビオティック料理教室」の講師・ちえさんがずっと前から仕事でかかわっていて、しょっちゅう話に出る、大阪のそば屋さん「凡愚」。ぜひ食べてみたい、とずっと思っていたのですが、ふたつきほど前、やっと念願がかないました。

    お店の構えから、変わっています。街中なのですが緑に覆われています。そば屋さんとはおもえません。そそられる雰囲気です。

    店内には、草間彌生など現代アートの画家達の絵が飾られ、壁に作りつけられた棚には、作家ものの陶器がずらりと並んでいます。

    訪れたのは土曜日だったこともあって、店内は満員。しばらく待って、やっとおそばが。食べたいと思っていた太切りは売り切れていて、いただいたのは細切りそば。

     美しい! そばを見て美しいと思ったのははじめてです。すきとおるような白いそばなのですが、9割がそば粉だそう。冬場だと10割にするところを、夏場はそばが切れやすいので、少しだけ小麦粉を足しているのだそうです。

     そばの味もゆで加減もいい。出しの味も申し分なし。そばが良くてもだしが、だしがよくてもそばがいまいちというお店が多いのですが、こちらはどちらもグッド。

     ゆで加減にしても、近頃はやたら固めに茹でる店があって、せっかくのそばの味がしないところもあるのですが、こちらは、絶妙なタイミングでゆでています。

     そばは最初から2枚注文しました。ざるのあとは、鴨汁。この鴨汁の味、すばらしかった! 

    いただいたそば湯は濃厚で、甘かった。のこりのおだしを入れてすべてのみほしてしまいました。

    私はすっかり満足しましたが、ご主人夫婦は、「ぜひまた冬に来てください。そば粉10割で作る新そばをたべてほしい」とおっしゃいました。ああ、ぜひ冬にまた行きたい!

    さて、こちらのお店のご主人は、もとカメラマン。ニューヨークに住んでいたこともあるご夫婦は、おいしいそばを提供するためには採算をさておいての工夫や努力をなさっているそう。客席からは、ガラス越しに、ご主人がそばを挽いて打っている様子が見学できます。

    さて、そばを白くするためには、かなりの部分をのぞかなければなりません。こののぞいた部分を「あまかわ」というのだそうですが、帰りがけ、ご主人が「よかったらあまかわを、焼き菓子やパンに使ってみてください」と言って、くださいました。

    このあまかわ、顔を近づけるとそばの香りがします。国産のそば粉を買っても、なかなかこういう香りはしません。

    先日、このあまかわを使って、アンティマキの穀物クッキーそば粉入りを焼いてみました。焼いても、香りが残っています。これまで焼いたうちで、いちばん出来のクッキーに仕上がりました。味も鮮度もいいから、おいしいのでしょう。

    そのうちまた、このお店のあまかわが手に入ったら、クッキーを焼いて、みなさんに召し上がっていただきたいと思っています。乞うご期待。

    
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猪ジャーキー

2013-08-23 11:47:14 | たべもの
   友人が、自分で作った猪肉ジャーキーをくれました。

   つくり方は、聞くだけだとけっこう簡単そうです。猪肉の赤身を赤ワインと醤油、ローリエ、黒胡椒などに漬け込み、天日で干す。干し方によって、硬さが変わり、日持ちも良くなるそうです。

   私がもらったのは、ソフト乾燥の状態で、噛み切るのにちょうど良い硬さです。食べてみると、調味料の味と肉の味がうわっと口の中に広がり、そのうち、噛むほどにうまみが出てきます。こんなにおいしいジャーキーを食べてのは初めてです。家人はいっきに何本も食べてしまいました。以前、アメリカ産のビーフジャーキーを食べことがありますが、ちょっと食べただけで、やめてしまいました。あれとは全然ちがう。

   燻煙したものもジャーキーと言うそうですが、一般には干しただけのこの食べ物、肉の保存法としては、たいへん優れていると思います。簡単だし。塩味に漬け込むのは、味付けが目的と言うより、防腐のためだそう。わたしも作ってみたくなりました。いつか猪肉をだれかからもらえたら、ぜひやってみたい。ただし、友人の話では、赤味肉だからうまくできたのだとか。たしかに脂身の多い部位だと、こんな気温の高いときにはただのあぶらになってしまいそうです。

ところで友人は、ジャーキーと一緒に自宅で平飼いしている鶏の卵を持ってきてくれました。私はお礼に、梨と鶏の餌用の糠や古い穀物などをあげました。

   そもそも、この友人は彼女の友達と、猪肉を大豆と交換したそうです。私が友人にわたした梨は、別の友人からもらったもののおすそわけ。

   こうした、わらしべ長者を地で行くような交換や贈与を、このいなかにきてからよくおこなっています。お金がたいしてなくても、あまっているもの、あげたいもののやりとりでなるべく生活できたらいいなあと夢想しつつ、ジャーキーをかじったことでした。
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大阪のオリーブオイル専門店・カーサ・オレアリア・パーチェ

2013-08-01 09:25:02 | たべもの
   チエ流マクロビオティック料理教室の講師、ちえさんの薦めで、大阪城の近くにある、イタリア産のオリーブオイル専門店・カーサ・オレアリア・パーチェを訪ねました。

   ビルの1階にあるこちらのお店は、細長い店内の両側にずらりとオリーブオイルの瓶が並んでいます。初めて見かける瓶ばかりです。
   
     さて、このお店の魅力は、オイルの味見ができること。イタリアが大好きな店主が選んだ逸品のテイスティングです。

   彼女が選んだ5種類のオイルがならびました。うまみ、苦み、辛味などをランク付けし、まんなかにほぼ適度の味わいのオイルをおき、右が一番刺激的。徐々にまろやかな味になるよう、並べて下さいました。

    小さく切ったパンにちょっとずつオイルをつけて試食。塩はつけません。

    一番右は苦みと辛味が強いようでしたが、旨味も十分あります。真ん中の瓶のオイルは、リンゴの味が。別の一瓶は青草の味がしました。クルミ味のオイルもはじめて遭遇。どれもそれぞれ違う味わいがあり、おいしい。オリーブオイルだけをなめて心からおいしい!と思ったのはたぶんはじめての経験です。

    野菜に合うオイル、パンに合うオイル、和食に合いそうなオイルなど、素材によってさまざまな使い方があるそう。さまざまな味が口の中に広がります。

    オリーブの実というのは500種類以上あるのだそうで、その実によって、完熟してから採取するといいもの、青いうちからのほうがいいオイルが取れるものなど、それぞれ。地域によって採れる実が違うし、気候も違うので、別のオイルになるのは当然なんだとか。

    確かに、言われてみれば、リンゴやカキの味は種類や産地や育てられ方によっていろいろ違うのだから、同様に自然環境の下で育てられるオリーブの実も、いろんな味になるはず。

    長い時間をかけてあれこれなめさせて頂いて、私が選んだのは、この2本です。

 「基本となる味のオイル」として店主が選んだものと、クルミの味のするオイルです。

     まだあけていませんが、できればなにかの折に、2本同時にあけて、味を比べながら使いたい、と思っています。
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自然食料理の店・庵

2013-07-20 15:22:11 | たべもの
   先月末に、京都大阪に5日ほど滞在しました。ほぼたべあるきの旅だったのですが、帰宅してからあわただしい日が続き、まだわずかしかブログで紹介できていません。これからしばらく、折を見ては、報告したいと思います。

   さて、まず京都の料理屋さん、庵から。京都に行ったらぜひ寄りたいと思っていた、右京区宇多野にあるお店です。

   こちらのご主人、山崎かほるさんは、30年前に、私がマクロビオティックの雑誌の編集に携わっていた頃のお知り合いです。当時、いまほどは自然食もマクロビオティク(正食)も一般には知られていなかったのですが、それでもちらほら、体にいい食べ物を食べさせてくれるお店ができていました。

   仕事柄、そうしたお店にもあちこちでかけたのですが、そのなかで、この庵の料理は格別でした。今から思えば、「体にいいから、おいしいような気がする」料理をだすお店が多い中、こちらは、しみじみ味わい深かった。

   マクロビオティックの雑誌編集をやめてフリーになり、地方局のラジオ番組の構成にかかわっていたとき、山崎さんにスタジオにお越しいただき、玄米菜食の食事法についてお話してもらったことがあります。そのおり、彼女は、動物性食品を一切入れない、玄米散らし寿司を作ってきてくださいました。

   私以外は、玄米ご飯もマクロビオティック料理もほとんど初体験。でも、スタジオに居合わせたスタッフ全員が口をそろえて、「おいしい!」と言いました。薄焼き卵のかわりにおすしの上に散らしてあった黄色いゆばがきれいだったことを、何十年も経った今でも思い出します。

   それからずっとご無沙汰しているのですが、今回はぜひとも再訪したくて、旅行二日目の夕方、友人二人と一緒にお邪魔しました。

   京福電鉄宇多野駅のすぐそばに、変わらぬたたずまいで庵の暖簾がかかっていました。山崎さんは私よりちょっとだけ上の世代の女性ですが、あいかわらずお元気そう。きびきびした身じまいや話しぶりは昔と変わりません。

   旧交を温めた後、出してくださった八寸。数が多くてボリュームが多いのに、一同びっくり。

   いま、手帳を見たら、こちらの料理について、ほとんどなにもかいてありません。食べるのとおしゃべりに夢中だったみたいです。だから、それぞれの料理名をよく覚えていないのですが、たしか右上、はもに似たものは、お鮨、右側はみりんかすを使ったこぼれ梅、青唐辛子にはクズのようなものの詰め物がしてありました。どれもひとつひとつの味にメリハリが利いています。

  最近のマクロビ系のレストランでよく見られるのは、とにかく全体が優しい味になっていること。それはそれでおいしいのですが、せっかくの晴れの外食、インパクトがほしい。その点でも、こちらの料理は見ても食べても楽しい。

   次はたしか、豆腐の蒸し物が出てきたような気がしますが、写真を撮り忘れました。これが、おいしかった! おだしは、昆布と椎茸でとっていると思うのですが、味が奥深い。豆腐を上から崩して行くとだんだん違う味にあたります。最後の百合根がこれまた素晴らしかった。

   次が炊き合わせ。ぎりぎりまでの薄味。それだけに、野菜の味がしっかりします。右側の油揚げの巻物がとくにいい味でした。

   次がてんぷら。上に載っている長いのは、アスパラです。衣は米の粉なのか、カリカリしていて香ばしい。

    ゴマ豆腐です。ねっとり濃厚。これまでの料理と違って濃い味の醤油がたっぷりかかっています。

    焼き物は加茂なすの田楽。なすのとなりはたしか百合根の焼いたのです。このころになると、かなりおなかいっぱいに。途中、わたしだけ、玄妙という名前の純米酒をいただきました。精米歩合65%というのに、すっきりしたお酒です。

    こちらはたしか、生麩。枝豆かソラマメの煮汁のようなだしの味がおいしかった。

    もう、はいりそうにない、といいながら、「いつでもストップしますよ。遠慮なく申し出て下さいね」と、給仕に出た山崎さんのむすめさんがおっしゃってくださったにもかかわらず、次に何が出てくるかが楽しみで、食いしん坊のわたしは、中断せずに最後まで持ってきていただきました。で、最後に運んでくださったのが、こちらのお膳。これで、ご飯は締めです。

    締めにしては、立派なお膳です。玄米ご飯、味噌汁、漬物に和え物2種。それと、そうめんをサービスして下さいました。

    デザートはこれ。一番下は梅、上はブルーベリー、真ん中は豆腐の寒天寄せです。すべてぺろりと平らげ、大満足の豪華なディナーが終わりました。

    夕方の4時にうかがって、おいとましたのは8時。4時間近くかけておいしいご馳走とおしゃべりを楽しみました。こちらは、完全予約制。この日は、わたし達3人だけだったので、気兼ねなく長居してしまいました。お店の中の写真をとるのを忘れましたが、山崎さんのお宅のお座敷に招かれて、おいしい料理をご馳走していただくような感覚で過ごせます。

    庵
    京都市右京区宇多野御池町20-13
    ℡ 075-461-5911 
    午前11時半~午後6時半までに入店 
    不定休
    コース料理 3500円、4000円、4500円

    ちなみに、私たちは4500円のコースをいただきました。同行した京都在住の友人は食が細く、食事中何度も、「この先食べられるかしら」と気にしていましたが、結局わたし達と一緒に完食。あとで電話で話したところによると、危惧した胃もたれはまったくなかったとのこと。「こんなこと、珍しい」と感心していました。

   
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大阪空堀商店街のうどん屋 きぬ川

2013-07-05 01:04:03 | たべもの
   大阪に到着したのはちょうどお昼時。昆布の土居を訪ねた後、ちえさんに、同じ空堀商店街のうどん屋・きぬ川に連れて行ってもらいました。

    ちえさん推薦のこちらは、出しに土居さんの昆布を使っていて、麺もおだしもとてもおいしいとのこと。ひさびさの大阪のうどんです。てんぷらの冷たいぶっかけをたのみました。

    うどんの上に何ものせていないのは、出しとうどんを味わってほしいから、とのこと。自信のほどが伺えます。まずだしを。おいしい! 内臓に染み入るようです。うどんは腰があってしかも硬くなくつるつるいけます。かなりいい麺です。

    だしは化学調味料などは一切使わず、きちんととってあることがメニューに書かれています。

    うどんは20時間熟成しているそう。このお店のブログを見ると、打ち方そのほかについて、つねに研鑽している様子がわかります。おいしいはず。食い倒れの街・大阪でしょっぱなからおなかもこころも満足しました。
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大阪空堀商店街・昆布の土居に行ってきました。

2013-07-04 14:49:51 | たべもの
   先月末から5日ほど、大阪と京都に旅行しました。10年前に関西からこちらにひっこしてからも、用事で何度か出向きはしたのですが、ゆっくり見物するのは移住後はじめて。前から楽しみにしていた旅行でした。

   宿泊先は、7年前からマクロビオティックの料理教室の講師として稲武にきてもらっている森ちえこさん宅。今回の旅行の主な目的は、彼女が勧めるおいしい食べ物とそのおいしい食べ物を作ったり売ったりしている人たちにお会いすることでした。

   最初に出かけたのは、中央区谷町の空堀商店街の一角に店を構えている、昆布の土居。前から何度もちえさんにお土産をもらい、話もたくさん聞いていたので、心待ちにしていた訪問先です。

   昔の銀行を改装した店内には、いく種類もの天然の真昆布をはじめ、たくさんの種類の佃煮、しお昆布、ふりかけ、だしエキス、出しパックなどなどたくさんの商品が並べられています。

   前にも書きましたが(コチラ→)、このお店の全ての加工品には、はっきりと、化学調味料や合成添加物がミネラルの欠乏を招くこと、普通にとった昆布だしがいかにおいしいかということを明記し、日本の伝統的な食事に欠かせない食品として昆布を位置づけています。

   漫画「美味しんぼ」にも登場したお店で、ちえさんから話を聞く前から興味を抱いていました。漫画に描かれているいまのご主人のお父様は、毎年夏、昆布漁の最盛期の頃に北海道に出かけ、昆布漁にたずさわる人たちが多く住む猟師町の小学校で、子供達を相手に授業を行なっています。授業の内容は、その土地で取れる天然真昆布でだしをとり、そのだしがいかにおいしく、日本人のからだを養うのに大事な食材であるかを説いておられるとのこと。家業に誇りを持ち、将来昆布漁にたずさわってほしい、という思いから始めたことだそうです。

   ご主人親子は、猟師さんたちと一緒に船に乗って昆布漁にも出向きます。また、上流にある山々の植林にも参加しているとか。真摯でまじめな態度に共感をおぼえていました。

    このお店には、滞在期間中3度お邪魔しました。

    一度目は到着してすぐ。ふりかけや出しパック、しお昆布などなどいろいろ買って、ご主人やお母様とお話ししました。そのとき買ったもののうち、もっとも奮発したのがこちら。しお昆布の最高級品です。私は塩昆布が大好きなのですが、市販の塩昆布は添加物がいっぱい。普通の佃煮なら家で作れますが、塩昆布は難しそう。だから、このお店を訪れたら、ぜひとも塩昆布を買おう、と前から決めていました。

    翌々日、買い忘れたものをもとめてまたお邪魔しました。そこで見つけたのが、かつお節。うちには2台も削り器がるのですが、ここ数年、まったく使っていません。本枯れ節のパックを買うより、めんどうでも削ったほうがおいしいし経済的なので、買うことにしました。鹿児島産一本釣りのカツオです。

    すると、ご主人とお父様が、「使い慣れていないなら実演してみせましょう」と言って、店の奥から削り器を持ってこられました。

    刃の出具合、力の入れ具合などのこつを教えていただき、いざ作業。家でも削るのはもっぱら家人の仕事だったので、やはり粉々に。でも、ご主人の削り方を見ていたら、何回目かには少しだけまともな花カツオになりました。


     この商店街は、訪れたとき、たまたまた夏のセール期間中でした。昆布やさんでけっこうたくさん買ったので、福引券を何枚ももらいました。それで、帰りがけに抽選場所に立ち寄り、がらがらくじを5回引きました。

    すると、なんと2回目にまわしたとき白い玉が! 特賞です。最高の賞で、商店街の商品券1万円分です。その次だったか引いたら、今度はC賞。現金1000円が当たりました。結局5回まわして11500円をゲット。これまでほとんどくじ引きに当たったことのない私としては、最高の好運でした。

    で、こちらに帰る日の朝、当たった商品券全てを使うために、またコンブ屋さんにおじゃましました。
    この日、新しく買ったのは、川汲浜産の天然真昆布500g。これだけで4000円ほどしたのですが、ご主人のお父様に勧められたこともあって、こんなときしか買えない品を買ってみました。

    それからは、残りの金額を計算してもらってから、細切り塩昆布、にしんの昆布巻き、友人に上げるためのふりかけ、出しパックなどなど、商品券ぎりぎりまで購入。

    こんなになりました。日持ちするものが多いのでよかった。これからちびりちびりと食べていきます。








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大阪の老舗コンブ屋・土居のコンブ商品

2013-06-16 11:28:06 | たべもの
   chie流マクロビオティック料理教室の講師・大阪のちえさんが、自宅近くのコンブ問屋・土居の昆布商品をいろいろお土産に持ってきてくれました。
 
   このコンブ屋さんは、「美味しんぼ」でも紹介されたことのある老舗で、ちえさんは今、ご主人達と一緒に、日本の伝統食品として欠かせない昆布のよさを広めるため、種々の活動を始めています(コチラ→)。
   もらった品は、手前が、「日本のだし」、後右は「IRIKON」、その隣はこんぶ飴、左は十倍だし。

   「日本の出し」は北海道函館産の天然真コンブと鹿児島県産の鰹節がそれぞれパックに入ってい、そのまま使えるようになっています。どちらのパックも中身は細かくしてあって、そのまま水の中に入れられます。先にコンブパックを水に入れてしばらくおき、弱火にして加熱。沸騰したら鰹節パックを加えて5分ほど煮出します。

   先日はじめて、1セット使ってみました。うまい! こんなにおいしいだしを、うちでとったことがありません。たぶん、天然真コンブの力なのでしょう。

   1セットで水は1リットル、とありましたが、わたしは2リットル近い水で出しをとりました。それでも十分濃いだしがでました。パックの中身を取り出して食べてみたら、まだけっこうおいしい。2番出しも取れそうでしたが、ふりかけを作ってみました。

   オーブンの天板にだしがらのコンブと鰹節を広げ、130度で20分ほど加熱します。からからに乾いたら取り出し、フライパンでさらに軽くから煎り。塩と醤油をたらしてさらに煎り続けたらできあがり。かんたんで、とてもおいしいふりかけができあがりました。このふりかけを作った日の晩御飯、わたしはいつもより多めにご飯のお代わりをしました。

   「十倍出し」は、天然真コンブと塩だけでとっただしのエキスです。おもわず顔がほころぶほどの旨味です。ちえさんは、うちの台所で、油を一滴たらした湯でさっとゆでたレタスと無水煮したしめじを、この十倍だしで和えた一品を作ってくれました。知っているはずの味なのに、新しい。おいしかった! 豆腐にかけたり、ゆで野菜に和えたりして、すぐに使ってしまいました。

   「IRIKON」は炒りコンブ。十倍だしなどを作る際に使ったコンブの再利用だそうですが、甘すぎず辛すぎず、適度なうまさがあって、ビールのつまみにもおやつにもなります。袋には、こんなことが書かれています。

    「調味料(アミノ酸等)や酵母エキスの多用はミネラルの欠乏につながります。いりこ(煮干し)やこんぶの出汁を日常の料理に使ったかつての健全な日本に思いをはせ、美味しくミネラル補給ができるように商品化しました」

    以前もブログでこちらのコンブを紹介しましたが(コチラ→)、ポリシーをはっきり打ち出した商品開発に脱帽です。

    こんぶ飴は一般のコンブ飴よりコンブの量を多めにして仕上げているそうです。甘すぎないせいか、次つぎに食べたくなります。このこんぶ飴もIRIKONも、袋の裏には、「調味料(アミノ酸等)や酵母エキスなどで人工的に強く味付けされた食品を常食されている方には、当店の商品は物足りなく感じられることがあります。自然の素材と技術が醸し出す地味をお楽しみ下さい」と書かれています。

    アンティマキの焼き菓子やパンでもいえることですが、化学調味料や白砂糖、漂白された白い小麦などに慣らされた舌には、精製度の低い砂糖や小麦粉、天然のだしでとったつゆや各種調味料は、味気なく物足りなく感じられることも多いようです。つまり刺激が少ない。でも、ゆっくり舌の上で噛み締めたり転がしたりしてあじわっていただくと、そこはかとない滋味を感じるはずです。

    こうしたことをはっきり商品の袋にまで明記する土居さんの心意気、すばらしいとおもいます。来週、私は10年ぶりに京都と大阪に出かけます。そのおり、ちえさんの案内で、土居のコンブ屋さんも訪ねる予定です。楽しみ!
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