アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

チエさんのお土産

2012-09-19 11:00:54 | たべもの
  9月10日と12日に、チエ流マクロビオティック料理教室・晩夏の部を終了しました。講師はいつもの初田智恵子さん。彼女はこの夏も、例年通り、イタリアのトスカーナ州カッラーラという町に滞在していました。私とは、4ヶ月ぶりの再会です。

  彼女のユニークなお土産をちょっとお見せします。

   きわめつけは、大理石のかけら。カッラーラには大理石の山があり、古くから、山を削って大理石を切り出していました。有名無名の彫刻家たちがこの大理石を材料にしていたそうで、かのミケランジェロも使っていた石なのだそうです。

   まっしろで、側面はきらきら光っています。チエさんはイタリア滞在中、大理石の大きなかけらをお皿にして、ご馳走を盛りつけました(コチラ→)。お皿では重過ぎるので、私には小さなかけらを持ってきてくれました。私はこのかけらを、チエさんと妹のひろさんを囲む夕食会のとき、箸置きにしました。

   イタリア土産はもうひとつありました。チエさんが滞在していた家のブドウで作った赤ワイン。ラベルなしのワインです。渋みが適度にあり、まずまずおいしかった。この家の主は、日本人の女性。彼女は、宿と農園の経営をしています(コチラ→)。ワイン作りははじめたばかりだそうです。

   お次は、このチーズ。北海道産です。自分の牧場で育てた良質の草を食べさせた牛から作ったチーズ。日本産でこれだけおいしいチーズははじめて。驚きました。

   製造元は山田牧場とありましたが、表示ラベルをなくしてしまいましたので、詳しくはわかりません。日をおいたら、どんどん発酵が進み、味がかわりました。

    チーズを入れてあった袋は、大阪のコンブ屋・土居のもの。チエさんと土居のコンブ屋さんとは親しい関係にあり、このチーズも土居さんにもらったのだそう。

    こんぶの土居は、「美味しんぼ」でも紹介されていて、とても上等のコンブを扱い、昆布の佃煮には一切の添加物をいれずに作っているとか。いい昆布が採れる海を守るための活動もなさっているようです。袋の裏には、次の文が印刷されていました。

    「調味料(アミノ酸等)・酵母エキスなどについて・・・
     今、多くの食品には表示上で調味料(アミノ酸等)と呼ばれるものや、各種エキス、酵母エキスなどが使用されています。私たちには本来「体が求めているものをおいしく感じる」という本能がありますが、みせかけのおいしさに慣らされ、これらを食べ続けると、自然に備わっていた「体に良くないものをまずく感じる」という拒絶反応や防御反応までもが損なわれます。また、このようなものの使用は味の画一化のみならず、伝統的な食材や加工技術の衰退をきたし、食文化の破壊につながります」

    とても明確に、自説を主張しています。私も同感です。ここまではっきりと、自社の商品の袋に、アミノ酸や酵母エキスなどについて批判している文が書いてあるのを見たのは初めてです。土居の主人が、自社製品に対する自信とともに、食文化と食文化を取り巻く環境の変化に強い危機感を抱いていることが、ひしひしとうかがえる文章です。

    さて、今回の料理教室も、盛況のうちに終わりました。ちかぢかブログにて、報告します。今しばらくお待ち下さい。 

    


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