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ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

市場主義経済は長くない

2008-07-15 09:01:27 | 読書/新聞/映画など
リバタリアン(自由至上主義)であるシカゴ学派のミルトン・フリードマンが提唱し、レーガン、サッチャー、小泉などによって推進されてきた市場主義経済は、ケインズ時代よりもはるかに短期間にはるかに小さい影響を残して破たん・終焉しそうです。

ケインズは、1929年恐慌が資本主義の存続をおびやかすという危機感からスタートしています。財政や金融政策によって、恐慌や不況をの影響をできるかぎり回避しようとする。また、社会福祉政策にもある程度力をいれて、社会的な矛盾を緩和しようとします。

フリードマンは、このケインズ政策を否定するものです。すべてを市場にまかせる。

ケインズの影響は、ほとんどすべての資本主義国家の経済政策におよびました。しかし、そのケインズ政策がいきずまり、破綻を見せ始めました。莫大な財政赤字、国家債務の破たん的な危機、そして低金利。日本をみても、もはやケインズ政策にたよるにも方法がありません。

フリードマンがするどく批判するまでもなく、ケインズ政策は破たんしました。破たんした時にフリードマンが注目されたのです。

フリードマン理論に支えられて市場主義経済を推進したのが、レーガン・サッチャー、そして、ブッシュ、小泉です。

しかし、市場主義経済・グローバリズムは、それほどひろく各国の経済政策に取り入れられたわけではありません。米国・英国・日本(そして中国もいれるべきかもしれません)などかぎられた国です。しかも、すでにその破綻が目立ち始めました。英国は、政策をかえはじめています。一周おくれの日本も、先行事例の破たんがみえるだけに、立ち止まり始めています。

もしオバマ大統領になれば、どのような経済政策をとるのかも注目されます。

フリードマンは、二者間の自由な取引は第三者に影響をあたえるので、市場主義経済のいくすえは、やってみないとわからないとも言っています。第三者、つまり社会への影響を無視していることは、自由至上主義の根本問題です。社会が崩壊する。

ケインズも、フリードマンも解答にはならないのかもしれません。





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