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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

『地域主義からの出発』

2008-05-30 23:36:07 | 読書/新聞/映画など
玉野井芳郎著作集3『地域主義からの出発』学陽書房、1990年3月10日刊、2500円(税込)

地域主義を考えるほとんどのポイントは言及されている。

しかし、時代背景は、現在のほうがはるかにきびしい。いまや、地方の時代の期待どころか、地方の崩壊に直面している。

人口の激減が予想されているからだ。現在でも、3大都市圏は、全人口の過半数をかかえている。そして、日本の総人口が8,000万人を割っていくプロセスでも、3大都市圏は人口を維持するとみられている。5,000万人におよぶ人口減は、地方でおきるのだ。

なだれをうった人口減少のなかで、地方の社会システムは崩壊する。

いかに地域が生き残るのか。それをかけて、「地域主義からの出発」がある。八丈島に住んでいると、どうしても真剣に考えざるをえません。

玉野井先生は、沖縄に移住され、「地域主義からの出発」を執筆されました。余談ですが、多くの知人とこの本の中で再開しました。ああ、かれはいまこんな活躍をしているのかと。亡くなられた玉野井先生とはもうお会いできないのが残念です。

ミルトン・フリードマンも言っている、「(ぜひともまもられるべき)第二の原則は、政府の権力は分散されなければならないことである。政府が権力を行使せざるをえないときは、国よりも州、州よりも郡や市で行使するのがのぞましい」(『資本主義と自由』25頁)この本は、世界の市場主義者のバイブルです。もっとも、市場主義者は都合のよいところだけフリードマンを引き合いに出しているのかもしれません。



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