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明治の文化が楽しい

2007-12-30 22:41:43 | 読書/新聞/映画など
増田彰久著『西洋館を楽しむ』(ちくまプリマー新書、2007年10月10日、950円+税)を読みました。

見開き2ページごとに、写真と文章。どちらもすばらしい。

奈良少年刑務所(昔の奈良監獄)や鹿児島刑務所の正門の写真をいろんな人に見せたが、だれも刑務所とはわかりません。まるでメルヘンの世界のようなすばらしい建物です。監獄とよばれた刑務所に、これほどすばらしい建築を各地でおこなった明治文化が好きです。

西洋館は、大都市だけではなく、各地にかぎりなくたくさんつくられました。学校・役所・工場・駅舎・灯台・倉庫・時計塔・刑務所・ホテル・教会・邸宅・・・・・

地方の大工たちは、みようみまねで、独創的な建築物を作り上げていく。かれらは都会にでていき、簡単なスケッチで、各地に洋館を建てていった。明治の大工の棟梁たちは、おどろくほどの技能をもっていた。明るいエネルギーが爆発しています。

西洋からやってきた技師たちも若い。

日本の建築家をそだてたのは、25歳で来日した英国人ジョサイア・コンドル。工部大学校造家学科(のちの東大建築学科)の教授に就任する。かれの作品に鹿鳴館などがある。
日本の「鉄道の父」と呼ばれる英国人技師エドモンド・モレルは、28歳で来日し、わずか1年半で肺結核で亡くなるまでに、礎となる多大な業績をのこした。

はつらつたる明治の文化はいい。

各地の西洋館から、その文化のなごりを感じることができる。



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