eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

eラーニングと景気循環

2008-08-25 13:47:40 | eラーニングビジネス
福田首相は、「景気の減速ともうしますか・・・」などとのんきなことを言っていますが、GNPはすでにマイナスになっています。減速どころではない。日本をふくめて、世界的に景気は明確に下降局面にはいっています。

不況期にeラーニングビジネスは、どのような影響をうけるのでしょうか。

景気循環の影響は、影響がでる時期も、影響の大きさも業種によって大きく異なります。

そのなかで、eラーニングビジネスは、不況の影響をうけにくい業種のひとつといえるでしょう。経験的にも影響が少ないと感じています。その理由は、eラーニングが、これまでにない新しい教育手段として効果的であるだけでなく、既存の教育方法にくらべて大幅なコストダウンになるからです。不況期にも企業が積極的にeラーニングをとりいれる動機があります。

ところで、最近、「景気変動」という言葉を見かけます。シカゴ学派のフリードマンが主張する資本主義に景気循環はないとう考え方です。あるのは、不規則的な「変動」だけというわけです。
思考の出発点は、29年大恐慌にあるでしょう。ケインズは、この資本主義の危機がくりかえされないように財政・金融政策を総動員します。フリードマンは、この危機は政策の誤りで引き起こされたので繰り返されないと考えます。

ともに、不況を恐れているという点ではかわりません。

わたしは、資本主義にとって景気循環は不可避であり、かつ、システム維持に積極的な役割をはたしているものと考えています。不況期には、不良資本の淘汰が行われ、設備投資も有機的資本の高度化のかたちをとります。また、有力な企業にとっては、競争戦略上、不況期は絶好のチャンスです。

当面、景気の下降局面は避けられません。その中で、業種やその企業のポジションによって、経営方針がちがってきます。





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