eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

橋が落ちる

2007-08-04 19:03:38 | 読書/新聞/映画など
米ミネソタ州で起きた橋の崩壊事故は、今後なにがおきるのかを示しているかもしれない。

構築よりも維持のほうがコストがかかることを、われわれは多くのことで経験しているが、道路や橋などの基本インフラでもそういえるとすると、いままでどんどん構築され老朽化するインフラの維持が、これからの社会的な大きな課題となる。

とりわけ、人口減少社会においては、維持が困難という問題も予想される。

1960年代に、ベトナム戦争で疲弊した米国で、全国にはりめぐらされた道路網の維持が困難になり、いたるところ穴だらけという時期があった。

橋の寿命は、一般的には50年から70年といわれるが、20年後には、日本の橋のほぼ半分の7万近くが50年をこえる。寿命をはるかにこえる橋もたくさんあるということだ。

橋を架け替えたり、補修したりする経済力があるのだろうか。最初に建設されたときには、あらたな経済効果などの期待も多かった。しかし、架け替えは、新しい何かをうむのではない支出だ。

ついに日本の人口の半分が、三大経済圏に集中することになった。この三大経済圏は、日本全体の人口減少のなかでも人口を維持すると予想されている。とすれば、今後減少する5,000万人は、三大経済圏以外に集中する。

人口が8,000万人となった日本では、6,500万人が三大都市圏にすみ、1,500万人が地方に住むことになるのだろうか。それに近い状況がたった数十年でおきるのであるとすれば、地方のインフラの維持は、末端から放棄されていく。

事故も多発する。

米国の事故は、米国でも、老朽化する膨大のインフラの維持に苦慮する時代を象徴している。

人口の減少にいかにたちむかうべきか。







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