eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

人類企業

2010-07-02 09:43:53 | NetLearning Group
人類企業の概念は、まだ存在しないものであるので、定義をするのがかなりむずかしい。

まず、アメリカからは、生まれないだろうなと思う。基軸通貨ドルをもつアメリカの国民経済と企業のありかたは、多国籍企業やグローバル企業をうみだしても、人類企業はうみださない。

新興国の企業は、勢いよくぐんぐん成長しているので、あり方をかえる動機はない。

ヨーロッパ企業はどうだろうか。おそらく、EUのあり方とそれを前提とした展開となるのであろう。

日本企業の突然変異に、人類企業の誕生の可能性がありそうに思える。これだけの大きな経済基盤をもつ国民経済でありながら、急速な人口の減少を背景に、日本企業は、あたらしい方向へほとんど踏み出せていない。
”But Japan is still holding its breath. ”(宇宙開発についてのきょうのNY Times の記事からの借用です)

しかし、一部の日本企業は、さまざまな生き残り策を模索し始めている。海外へ出る。たんに市場を海外に求めるのか?生産拠点もうつし、グローバル化、多国籍企業化していくのか?

それとも、日本をはなれて、もう帰ってこないのか?

人類企業の可能性は、世界経済における国民経済のありかたの変化も背景にある。共通通貨をうみだしたEUにも、その変化の兆しをみることができる。資本主義経済における国家の役割は、本質的にはかわっていないとはいえ、大きな変化をうけている。

いかなる企業も、各国の国民経済からはなれて活動することはできない。しかし、世界の多様な民族で構成され、世界の多くの国々に活動拠点をもち、地球規模のネットワーク型の組織をもつ企業グループがあってもよいのではないか。それぞれの国の文化も伝統もちがうのだから、そして、人類共通の知恵も大切なのだから、そのどちらも基盤にする企業グループがあってもよいと思う。

まったくあたらしい個別学習・個別教育をうみだし、すべての人たちにその機会を提供し、人類の未来に貢献することを願う総合的な教育機関は、人類的な存在でありたいと思う。





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