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eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

借金が税収を上回る

2010-03-07 21:00:16 | 読書/新聞/映画など
第二次世界大戦後はじめてです。2010年度当初予算92兆円において、税収37兆円にたいして国債発行が44兆円になり、借金が税収をうわまわったのです。

税収37兆円は、支出の40%程度しかカバーできていません。この大幅な税収不足は、これから数年間さけることができない。

いつまで、こんなことを続けることができるのか?続けられなくなったときに何がおきるのか?

すでに国や地方自治体の公的な負債の総額は、949兆円にもなる。膨大な利子負担があります。いずれ、限度まで国債を発行しても、全額利子支払いに消える時が来る。もはや、収入不足を国債にたよることができなくなるときです。

あるいは、それ以前にもう国債の引き受け手がなくなったときに何が起きるのか?

きょうの朝日新聞は、日本の財政破たんのⅩデーのシナリオを描いて見せている。IMFへの緊急支援要請、円安が一気に加速し株価は暴落、国債の投げ売りで長期金利がはねあがる。財務相は、消費税率25%などの財政再建策を公表・・・・。

このままでは、10年以内にそれはさけられないとみられています。

2000年に発売された幸田真音『日本国債』は、国債の引き受け手がなくなったときを描いたなまなましい小説だ。この著者の本は、その後の本もとても面白い。

おもえば、1960年代後半に建設国債という形で戦後はじめて国債が発行されたときが、第一の転機でした。当時、財政学専攻の大学院生であったわたしは、ゼミで戦前の国債発行をくわしく調べていました。赤字国債ではないという言い訳をしながら発行され始めた建設国債が、いずれは今日のような事態に道を開くであろうことは明白でした。

そういう意味では、現在の状況は、40年余り前に予想された通りです。そして、今後起きることも避けられない道筋にあります。もし、抜本的な対策がとられなければ。

いま、借金が税収をうわまわる初めての予算ということでは、第二の転機です。最終コーナーを回った。





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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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もし... (tokoya)
2010-03-08 00:19:14
最終コーナーをまわる時、のっているのが駄馬だったらと考えるとおそろしい。
乗る馬を真剣に考える時なのでしょう。
このままではいけないことは他の何を見るより明白です。



自分のこれからの時間より
子供たちの未来が心配です。
何かがしたいが何からしてよいのかすら多すぎて見えてこない。
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