最近、財務省財務官の話を直接うかがう機会がありました。
景気動向について、ポイントは二つあります。
第一点は、アメリカの莫大な国際収支の赤字についてです。グローバル・インバランスということばで表現していました。日本や中国などが米国市場にどんどん輸出するという構造は維持できない。
つまり、グローバル・インバランスが今回の大不況の背景にあり、今回景気が回復するときに、前と同じ構造にもどることはできないという認識でした。一方、前と同じ構造に「もどるリスクもある。」という興味深い表現もありました。もしもどったら、また「大不況をくりかえすことになるだろう」という。
これは、この大不況をとおして基軸通貨ドルのポジションに大きな変化がある、あるいは、世界の経済編成にも大きな変化があるということでしょう。
第二点は、現在の株価の水準は高めであり、経済がこのまま回復するわけではないという指摘です。きびしい局面の長期化が予想されています。
現状は、15兆円にのぼる補正予算など財政的なささえや、劇的に進行した在庫調整の結果による若干の生産の回復などによるものにすぎないという見方です。今後、世界的にも雇用情勢はますます厳しくなり消費の回復はすぐにはむずかしいことや来年度の財政出動がない以上、来年は前年にくらべて逆にマイナス15兆円の経済効果がでることなどが指摘されていました。
財政当局がどのような認識をもっているのかという点で、参考になります。
今回の大不況の特徴のひとつは、各国において、国家財政がひどく疲弊し、中央銀行が傷ついていることです。
ところで、もし1929年恐慌と比較するなら、29年の場合、回復にむかうまでに5年必要でした。今回は、2007年に下降にむかってから、ほぼ2年近く経過しています。それを考えると、まだ3年程度はきびしい局面が継続する可能性があります。
景気動向について、ポイントは二つあります。
第一点は、アメリカの莫大な国際収支の赤字についてです。グローバル・インバランスということばで表現していました。日本や中国などが米国市場にどんどん輸出するという構造は維持できない。
つまり、グローバル・インバランスが今回の大不況の背景にあり、今回景気が回復するときに、前と同じ構造にもどることはできないという認識でした。一方、前と同じ構造に「もどるリスクもある。」という興味深い表現もありました。もしもどったら、また「大不況をくりかえすことになるだろう」という。
これは、この大不況をとおして基軸通貨ドルのポジションに大きな変化がある、あるいは、世界の経済編成にも大きな変化があるということでしょう。
第二点は、現在の株価の水準は高めであり、経済がこのまま回復するわけではないという指摘です。きびしい局面の長期化が予想されています。
現状は、15兆円にのぼる補正予算など財政的なささえや、劇的に進行した在庫調整の結果による若干の生産の回復などによるものにすぎないという見方です。今後、世界的にも雇用情勢はますます厳しくなり消費の回復はすぐにはむずかしいことや来年度の財政出動がない以上、来年は前年にくらべて逆にマイナス15兆円の経済効果がでることなどが指摘されていました。
財政当局がどのような認識をもっているのかという点で、参考になります。
今回の大不況の特徴のひとつは、各国において、国家財政がひどく疲弊し、中央銀行が傷ついていることです。
ところで、もし1929年恐慌と比較するなら、29年の場合、回復にむかうまでに5年必要でした。今回は、2007年に下降にむかってから、ほぼ2年近く経過しています。それを考えると、まだ3年程度はきびしい局面が継続する可能性があります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます