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ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

「異常気象の正体」

2006-08-01 13:16:42 | 読書/新聞/映画など
先週、東大の山本先生の話をうかがって、さっそく「異常気象の正体」という本を買ってきました。

「異常気象の正体」ジョン・D・コックス著、河出書房新社、2006年6月30日刊、1800円+税

グリーンランドの氷床は、11万年分以上の降雪が、3キロ以上の厚さになっている。1932年、ゾルゲが発表した研究によって、「氷床そのものが大気の歴史をおどろくほど忠実に記録したもの」であることがあきらかになった。

ようやく1990年代になって、おどろくべき事実が解明された。

「地球がこれまでわれわれに隠していたもの、それはこういうことだ。変化が起これば、これは大規模かつ急速なものになりうる、と。」「気候変動は危険なものとなり、大惨事を引き起こしうる」のだ。

さらに「それが基本的に予測不能であるというきがかりな事実も発見された。」

酸素安定同位体をもちいて、30万年間の水温の記録を解明できたり、地球の気候の歴史がわかるようになるにつれて、おどろくべき事実が明確になってきたのだ。

それは、かつて地球上では短期間に気候の大激変が何度もあったということだ。しかも、それは予測不可能だということも。「急激な気候変動は想像上の産物ではない。」

そして、いま科学者たちは、「変化の兆し」に気がついている。「こうしたことが何かの前兆なのかと多くの人びとはいらだっている。」

大気汚染により、「自然は復讐するかもしれない」と気象学者カール・G/ロビーは警告した。

「気候科学者はいま、気候システムをかえるものはなんであれ、急激な気候変動を引き起こす危険があることにきがついている」

大気汚染による二酸化炭素濃度の上昇は、単に気温を上昇させるだけでなく、かつて地球がくりかえしてきた激烈な気候変動を引き起こすのではないかというのだ。

しかも、その激変の「兆し」があるから、科学者は最大級の警告を発している。


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