ホテルで、カイロからの生放送をずっと見ています。ときには、一人ひとりがだれか認識できるほどにアップされている。とくに戦車をならべた大統領宮殿前の民衆と大統領護衛隊・正規軍の接点は、緊張感が伝わってきます。
広場や放送局前にあつまった大群衆のライブ映像もえんえんと続いています。このホテルでは、いくつもの英語放送が同じように放送している。ただ、エジプトの経済危機をコメンテータが話しているときに、まったく同じ時間帯にどの放送局も別のコメンテータがおなじような内容の放送をしているのは、多少奇異に感じます。
googleの航空写真で、人に埋め尽くされる前の広場の景色をみることができます。
ニューヨークタイムズの”Mapping the Protests in Cairo, Day by Day”では、地図と日々の写真をみることができます。
どんな時代がはじまっているのだろうか?
ソーシャルメディアの力があらためて認識されています。わたしもfacebookで、テレビや新聞以上の情報をえています。
中東で、新しい時代がはじまっていることも間違いありません。石油をめぐる力関係も根底からかわりはじめています。政治の仕組みも大きくかわる。イスラエルはかたずをのんで、推移をながめているでしょう。
指導者なき群衆がどこへむかうのかも、予想が付きません。
それに、広場の人々の動きまでアップされる生放送を観ている世界中の人々に、深層でどのような影響がうまれているのでしょうか。いままさにおきていることを、注視しています。
まちがいなく、なにか新しいことがはじまっています。