eラーニングの現状と展望

ネットラーニングHD、ネットラーニング、WIWIW、Phoenix Consulting、各代表取締役 岸田徹

2010年内定者採用の動向

2008-12-22 11:18:04 | 企業研修
きょうの日経新聞一面トップに、社長100人アンケートの結果が記事になっています。

それによりますと、景気が急速に悪化しているとみる経営者が86%に達しています。10月の同じアンケートでは、10.8%の経営者のみがそう回答していたのですから、たった2か月で、文字通り「急速に悪化」しています。

そのような環境のなかでも、新卒の採用は維持しようという傾向が強いようです。2010年春の新卒採用について、前の年とくらべてかわらないという回答が41%になります。減らす、とやや減らすをあわせて22.1%ですから、全体としては新卒採用を維持する傾向が強いといえます。

これは、だいたい予想通りの結果です。


縮小教育市場で伸びる企業研修

2008-11-17 12:54:04 | 企業研修
きょうの日経産業新聞に、教育産業市場のデータが掲載されています。

それによりますと、2008年度の教育産業の国内市場規模は、2兆6882億円と予想されています。これは、前年比で、マイナス0.2%です。

全体として縮小する教育産業において、企業向け研修サービス、eラーニング、資格検定試験は、伸びが予想されています。

調査は、矢野経済研究所が、今年7月から9月までに、約100社を対象に実施したものです。


ラーニング・コミュニティ

2008-10-09 12:50:12 | 企業研修
ネットラーニングが提供するSNS統合型LMSでは、ラーニングとコミュニティが一体となっています。

企業のなかで、ラーニング・コミュニティに全社員が参加するならば、学習する組織として、大きな力を発揮します。

暗黙知をふくめて、多くの知識の共有も可能になるでしょう。eラーニングだけでなく、集合研修も包摂されていきます。

企業研修は、ここを起点に様変わりしていきます。


日本の企業研修費は、先進国で最低

2008-09-22 13:12:13 | 企業研修
よく指摘されるように、日本の企業研修費は、先進国で最低です。

ところで、企業競争の仕組みが変わり、企業の組織が変わり、「中堅崩壊」といわれるなかで、ミドル層は、どのように考えているのだろうか。

データは、野田稔著『中堅崩壊』ダイヤモンド社、2008年3月13日、1700円+税 より。

まず、将来の不安については、ミドル層の70%以上が不安を感じている。回答者は、社員300人以上の各規模にまんべんなく分布する。不安の内容は、会社の将来が51.7%、自分の能力に対する不安や給料の伸び悩みがそれぞれ50%程度です。

教育機会の不足については、かなり不満が高い。20歳代のジュニア層では、不満トップの仕事量の増大とほぼならんで、半分以上が、教育機会の不足をあげています。ミドル層では、仕事量の増大、管理面の強化についで、不満の3番目に教育機会の不足があげられています。

教育機会の不足と関係がありますが、自分の成長に実感をもっているミドル層は、16.4%にすぎません。

いっぽう、企業側は、新入社員教育とならぶほどにこのミドル層の教育研修に力をいれはじめています。


選抜研修、42%が実施

2008-08-18 21:10:51 | 企業研修
将来の幹部社員候補にたいして選別研修を実施している企業は、ふえており、42.9%になりました。2006年から、5.3ポイントの上昇です。

また、これから実施する予定の企業をあわせると66.1%で、ほぼ3社に2社になります。

調査は、産業能率大学が、従業員300名以上の企業に実施したものです。


教育訓練費の比率急上昇

2008-07-22 13:19:06 | 企業研修
企業が社員に実施する教育訓練費の労働費用総額に占める比率は、2002年ごろから急上昇しています。

2002年0.28%から、2006年には、4年間で0.33%まで0.05ポイントも上昇しました。しかし、この水準は、まだ1988年の0.38%におよびません。

データは、厚生労働省しらべ。日経産業新聞2008.7.22の記事から。


3分の2が5年以内の転職を

2008-06-20 16:14:22 | 企業研修
きょうの日経産業新聞にも、衝撃的なデータがのっています。

カシオ計算機がG-SHOCK25周年にひろく実施した調査の結果です。

25歳の社員の実に66.8%が、30歳までに転職することを考えている。3年以内の転職を考えている人は、40%。

その背景には、3年もすれば1人前と考えている25歳社員が48.3%もいることがあります。一方、いまの25歳社員が一人前になるには10年以上必要と考えている50歳社員は、42.7%に上ります。

この意識の差が大きい。

教育研修にも、大きく影響しています。




「人材確保が課題」57%

2008-06-11 14:41:54 | 企業研修
中小企業についてです。

東京商工会議所が4月にまとめた中小企業の経営課題に関するアンケート調査の結果です。

もっとも重視されている経営課題は、「人材の確保、育成」で57.7%になります。
ついで、マーケティング・販路拡大、新技術(商品)の研究開発などとなっています。

人材確保・育成が最大の課題になっている背景には、生産年齢人口の減少などがあるとみられています。採用がますますむずかしくなる以上、育成もますます重要になってきます。

規模対応力にすぐれているeラーニングは、大規模な研修にも最適ですが、数名という小規模な研修にもむいています。大手企業と同じ研修を、数名の社員に実施することもできます。