いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

リニア新幹線の8.9km。 8.9km of linear new line

2020-06-29 20:29:38 | 日記
 (1)リニア中央新幹線計画では東京~名古屋間350kmを30分で結ぶというから、時速でいえば700km(本ブログ試算)ということになり、今問題の静岡工区8.9kmは37秒であっという間に通過する計算になる。

 (2)ところがこの静岡工区は南アルプスを水源とする大井川の流量減少や地下水への悪影響(報道)が問題となって、同工事の許認可権を持つ川勝静岡県知事が認めずにここだけ同工事の開始が遅れている。350km区間での8.9km未着工で当初計画予定の27年開業は困難といわれている。

 (3)川勝知事が計画当初から同工事に問題を指摘しており、26日のJR東海金子社長との会談でも協議は平行線(報道)だった。川勝知事は「リニア整備には反対しない」としつつ、国土交通省が設置した有識者会議で議論中であり、結論が出るまで準備工事を待つべきだとしているのは一定の理解ができる。

 (4)JR東海の工事実績を積み上げておいて静岡県の8.9kmが問題だとして27年開業が遅れるでは、その手法が問題だ。政府の辺野古移設工事の強権性と似ている。
 時速700kmのリニア超高速で静岡工区8.9kmのう回経路変更が可能なのか専門的なことはわからないが、リニア工事で静岡県内の水源水量減少影響が考えられるとすればわずか8.9kmといえども、それが8.9kmだけに静岡県、市民の水資源、生活、事業に及ぼすリスクを考慮すれば工事着工の判断の是非、深慮が求められて必要だ。

 (5)リニア超高速でのう回変更、8.9km(トンネル)を地上経路とすれば空気抵抗、音、安全の環境生活影響も考えられる。リニア中央新幹線構想では東京、名古屋、大阪を一大経済圏、文化圏、生活圏を構成して日帰り用事がさらに充実して可能となり、経済、文化、生活の共有性、効果性、協力性、一致性が高まり利用価値は大きいが、一方で名古屋は東京圏に吸収されてこれまでの独自のものづくり文化、経済が損なわれて埋没するとの懸念、不安もあり警戒感も強い。

 (6)現在の新幹線でも東京~名古屋間はのぞみで1時間30分でつながり経済、生活に不便はなく、むしろ350kmを30分で結ぶことの意味、価値に社会実験以外に妥当性を見いだせない困惑はある。

 時代、世界、社会は技術革新、産業革命による進歩、発展は欠かせず、これから宇宙時代を迎えて時間の短縮は時代、世界、社会の必要要請にはなるが、地球人、人間としてそんなに急いで無理をしてどうするのか、もっと時間を多様に多角的にゆったり楽しむ余裕、自由、ゆとりがあっていい世界観、人生観こそが大切な哲学、社会思想の重要性も見直されるべきだ。

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