いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

世界政治の立て直し。 reshuffle of world politics

2020-05-20 20:20:46 | 日記
 (1)16年大統領選でトランプ大統領を選んだ時に米国は政治に政治をまかせる、期待することをしなくなったと考えられる。トランプ大統領は米国第一、保護主義を主張して米国経済最優先を主義として、その後の偏向(bias)した政治的判断、決定では米国の理想主義、自由主義の威信を低下させながらも米国内ではトランプ主義に反対、抵抗する大きな行動には至らなかった。

 (2)政治と経済社会に大きな乖離(かいり)が存在して、トランプ大統領の政治的行動には国民的関心、興味も示さない国家、社会に変貌した。トランプ大統領がコロナ戦争と位置付けた新型ウイルス感染流行拡大では、米国の感染者150万人、死亡者9万人と被害甚大に及び中東戦争以上の国民犠牲者を出して収拾もつかずに、その責任を感染元の中国、世界保健機関のWHOに向けて中国寄りとしてWHOへの拠出金停止、脱退を示唆して、政治問題を経済問題にすり替えて抗議、国民の目を集めようとしている。

 (3)トランプ大統領の政治力、政治行動に期待もしない、驚きもしない米国民にトランプ大統領は経済効果で訴えて支持をつなぎとめようという常套手段だ。米国はこれまで世界唯一の覇権国家として世界の政治のリーダーシップを発揮してきて存在感を示してきたが、16年大統領選で理想主義、自由主義の米国理念を放棄して個人主義、国家主義の道を選んだ。

 (4)「G0」(Gゼロ)時代といわれて世界的政治指導者のいない世界、時代で、国家危機の新型ウイルス感染流行拡大はトランプ大統領選択で政治に政治をまかせない、期待しない米国の弱点を直撃して、世界で唯一3桁の感染者(150万人・死亡者9万人)の途方もない甚大な影響被害を国民に及ぼしている。

 (5)中国、WHOと対抗している場合ではない惨状なのだが、そういう危機感はトランプ大統領からはあまり伝わってはこない。関心はWHOへの拠出金拒否であり、脱退の意向だ。新型ウイルス感染拡大での中国の対応、態度、統計集計にも問題はあるが、WHOの年次総会冒頭での中国習主席の演説はあっても感染阻止で成果のあった台湾のオブザーバー出席は認められず、WHOの世界保健機関としての役割、立場、連携に問題はある。

 (6)混沌とした分断の世界政治に新型ウイルスは入り込み、脅威となり感染流行拡大を続けており、世界政治の立て直し(reshuffle of world politics)が急務だ。11月に米大統領選がある。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする