いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ニュー・ルネッサンス。 new renaissanse

2020-05-09 19:56:00 | 日記
 (1)新型ウイルス対策としてIT時代の大学でオンライン授業が取り入れられたが、「講義の質が保証できていない」、「実際の講義の5倍は準備時間がかかる」、「ほぼ自習と一緒」(報道)という大学教員からの嘆きの声が聞かれる。

 政府は補正予算で大学など遠隔授業に27億円を計上し支援して「授業の質を高める大きな契機になる」(文科省担当者)と相変わらずの教育現場との教育論のズレが大きいままだ。

 (2)非常事態、緊急事態になれば人生、生活、社会、組織に問題、ひずみ、歪みが「見えて」きて、これまでの時代が何だったのかと落差の大きさを思い知らされる。文科相の身のほど知らずの「身の丈」発言があったが、われわれも身のほど知らずの時代、生活、社会にいたことを知る。

 (3)しかしそう嘆いてばかりもいられない新型ウイルス戦争の真っ只中にいるわけで、結局今のところは外出、移動、行動自粛して3「密」を避ける原始的な対策、対応しか持たない「身のほど」がわかれば、少しは謙虚に本来いたはずの先端的時代の効用に向けて考え、行動し、実践することを繰り返さなければならない。

 (4)ボブ・ディランは米国のベトナム戦争に「そうさ、どれだけひとが死ねばいいんだ/ もう死にすぎたとわかるまで/ 答えは、友よ、風のなか/ 風に舞っている」(訳文引用)と歌ったが、新型ウイルス戦争には「どう」歌うのだろう。

 米国は感染者122万人以上、死亡者7万人以上の世界最悪の感染国であり、就業者2050万人減(4月雇用統計)となり、失業率14.7%と戦後最悪となった。

 (5)日本も例外ではなく、緊急事態宣言が5月末まで延長されて企業の休業が続き、感染者の少ない地方を中心に経済活動の再開の動きは出始めているが、経済への影響は深刻でこれからさらに険しい回復への道を進むことになる。

 新型ウイルス感染流行拡大で、夢は醒めた。現実を直視して本当の姿から覚悟してあるべき信じた道に進まなければ、戻らなければならない。

 (6)もちろん嘆いたり、悲観ばかりしているわけにはいかない。政府、専門家会議が言うように「生活様式」の見直し、変更は必要で国民の自由、自主、自立のあらたなルネッサンス(new renaissanse)が必要だ。

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