いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

検証と反省と。 verification and reflection and more

2020-05-12 20:25:20 | 日記
 (1)今回の政府の新型ウイルス感染対策は2013年に政府が感染流行を想定して策定した「行動計画」を踏襲している(報道)といわれる。この計画ではPCR検査を大量に実施する想定がなく(同)、その盲点が今回の新型ウイルス感染流行拡大でモロに弱点として医療問題として浮上している。海外に比較してPCR検査実施可能体制が極めて少ない貧弱さだ。

 (2)日本の政治は検証も反省(verification and reflection)もしないで前ばかり向く特性があり、その場次第、しのぎの刹那的政治がまかり通っている。
 日独伊同盟で戦った第2次世界大戦ではドイツはヒットラー独裁政権下で人種、人権抑圧政策でユダヤ人大量虐殺を進めて国際的非難、批判の的となった。

 戦後ドイツはこの時の「過ち」を大統領が責任を認めて謝罪し、政治的にも戦後処理を進めて国際復帰を果たした。日本も旧日本軍によるアジア侵略植民地戦争支配を強めて、中国、韓国などアジアに多大の損害、被害を与えた。

 (3)こちらも戦後の政治的決着を理由に中国、韓国との歴史認識問題では補償、謝罪、おわびでいまだに政治問題化して対立が続き、日本の保守政治家の中にはいまだにアジア侵略植民地戦争支配を正当化する主張まである。

 政治、歴史の検証、反省をしないのは国民性もあるのか、「本質」をみない体質の問題は国民、社会にもある。

 (4)安倍政権の重要政策課題にことごとく反対しながら、新型ウイルス対策の後手、後手、チグハグな安倍政権の支持率は比較安定を維持して、小市民的国民意識(the petite bourgeoisie)が大勢を占めている。

 政治、歴史の検証、反省は選挙というフィルタリング(filtering)が作用するものだが、選挙になればなったで小市民的国民意識が顔を出して自己、地域利益ばかりをみて「本質」をみない特性、習性はある。

 (5)政府は新型ウイルス感染流行拡大の緊急事態、非常事態では感染流行を想定した2013年策定の「行動計画」を踏襲したのはいいが、見直し、検証もなく現在の実態、問題に適応できない重要課題に対処できずに後手、後手、チグハグな対策、対応に追われている。

 政治の問題であるのは間違いなく、国民、社会、思想の問題でもないのか、検証、反省が本格的、最大限に求められている。

 

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