(1)日本にとって韓国は朝鮮半島で共産主義一党独裁国家の北朝鮮、中国と隣接する重要な同盟国でり、特に近年核実験、ミサイル発射をくり返している北朝鮮情報については韓国政府、軍事筋からの情報は日本の安全保障上必要不可欠といえるものだ。
今回、韓国は日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決定した。
(2)徴用工問題からの日本側の経済貿易規制強化、韓国のホワイト国除外へと発展した日韓関係の悪化が韓国の軍事情報協定の破棄で最悪の事態を迎えた。朝鮮半島情勢、情報が韓国政府、軍事筋から日本に入ってこないことになり、日本の安全保障に大きな痛手、不利益となるものだ。
事実上の国交断絶(severance of diplomatic relations)に近い韓国側の対応姿勢であり、行き着くところまで行った感がある。
(3)日本としてはこれまで以上にさらに高度で広範囲な朝鮮半島軍事情報の収集、監視体制が必要となるもので、組織上も機能上も大きなリスクとなるものだけに負担の大きさははかりしれないものだ。北朝鮮からの警戒、敵意も増すリスクもある。
韓国としては日本との関係悪化に切り札を出したというところだが、一方で孤立化を深める両刃の剣でもある。
(4)中国や北朝鮮からすれば日米韓軍事同盟が破たんして朝鮮半島で韓国が孤立する構図は願ったり叶ったりの情勢で、先日も中国、ロシア軍機が韓国領域に侵犯したようにこの機会に軍事圧力を高めてくることが考えられる。
今回の韓国の軍事情報協定の破棄は、韓国はもちろん日本そして米国にとっても朝鮮半島安定に向けてのリスクも大きく朝鮮半島戦略の見直しを求められるものだ。
(5)このままでは米国トランプ大統領の懸念、不満は大きく何らかの介入が予測されるが、ここまで行き着いたこれまでの外交交渉当事者の日韓外相の責任は重く、大きい(河野外相、中国報道局長と自撮りをしている場合でない)。
本ブログでも日本の外務省の大臣を含めて人材不足を指摘したが、事前交渉、打ち合わせで信頼、影響力を示せれる外務、外交の人材不足が今回の韓国側の行き着くところまで行った結果のひとつと考える。
(6)韓国も朝鮮半島での孤立化というリスクを覚悟で日本との軍事情報協定破棄を決定した思惑はどこにあるのだろうか。北朝鮮では最近、対話は米国とであり韓国とではないと発言して韓国側を挑発しており、南北関係も日本との決裂でも安心して北朝鮮と対峙できる状況ではなく、そうこうしているうちに日韓の軍事情報協定の更新期限が迫って、調整もなく包括的判断、効果的な対策もみえないうちに日本側の強硬姿勢のなりゆきで破棄を決定したとも考えられる。
(7)日韓関係の悪化を受けての日韓外相会談の詳細な内容、中身がよく伝わってこずに、何が話し合われているのかわからないなかで軍事情報協定の破棄だけの事実が突き付けられて、これが朝鮮半島を取り巻く重要な日韓関係なのかとの感慨は強い。
今回、韓国は日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄を決定した。
(2)徴用工問題からの日本側の経済貿易規制強化、韓国のホワイト国除外へと発展した日韓関係の悪化が韓国の軍事情報協定の破棄で最悪の事態を迎えた。朝鮮半島情勢、情報が韓国政府、軍事筋から日本に入ってこないことになり、日本の安全保障に大きな痛手、不利益となるものだ。
事実上の国交断絶(severance of diplomatic relations)に近い韓国側の対応姿勢であり、行き着くところまで行った感がある。
(3)日本としてはこれまで以上にさらに高度で広範囲な朝鮮半島軍事情報の収集、監視体制が必要となるもので、組織上も機能上も大きなリスクとなるものだけに負担の大きさははかりしれないものだ。北朝鮮からの警戒、敵意も増すリスクもある。
韓国としては日本との関係悪化に切り札を出したというところだが、一方で孤立化を深める両刃の剣でもある。
(4)中国や北朝鮮からすれば日米韓軍事同盟が破たんして朝鮮半島で韓国が孤立する構図は願ったり叶ったりの情勢で、先日も中国、ロシア軍機が韓国領域に侵犯したようにこの機会に軍事圧力を高めてくることが考えられる。
今回の韓国の軍事情報協定の破棄は、韓国はもちろん日本そして米国にとっても朝鮮半島安定に向けてのリスクも大きく朝鮮半島戦略の見直しを求められるものだ。
(5)このままでは米国トランプ大統領の懸念、不満は大きく何らかの介入が予測されるが、ここまで行き着いたこれまでの外交交渉当事者の日韓外相の責任は重く、大きい(河野外相、中国報道局長と自撮りをしている場合でない)。
本ブログでも日本の外務省の大臣を含めて人材不足を指摘したが、事前交渉、打ち合わせで信頼、影響力を示せれる外務、外交の人材不足が今回の韓国側の行き着くところまで行った結果のひとつと考える。
(6)韓国も朝鮮半島での孤立化というリスクを覚悟で日本との軍事情報協定破棄を決定した思惑はどこにあるのだろうか。北朝鮮では最近、対話は米国とであり韓国とではないと発言して韓国側を挑発しており、南北関係も日本との決裂でも安心して北朝鮮と対峙できる状況ではなく、そうこうしているうちに日韓の軍事情報協定の更新期限が迫って、調整もなく包括的判断、効果的な対策もみえないうちに日本側の強硬姿勢のなりゆきで破棄を決定したとも考えられる。
(7)日韓関係の悪化を受けての日韓外相会談の詳細な内容、中身がよく伝わってこずに、何が話し合われているのかわからないなかで軍事情報協定の破棄だけの事実が突き付けられて、これが朝鮮半島を取り巻く重要な日韓関係なのかとの感慨は強い。