いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

社会資本としてのビートルズ。 Beatles for social capital

2019-08-12 20:10:56 | 日記
 (1)ビートルズが4人縦列になって横断歩道(cross road)を渡って、今年で50年を迎えた。ビートルズがコンサート活動をやめて、レコーディング作業中心になった活動拠点のアビィーロードスタジオの前の横断歩道で撮影されてアルバム表紙、ジャケットとして発表された。

 ポール・マッカートニーさんだけが裸足で歩いており、後ろを歩くジョージ・ハリソンさんが墓掘り職人風だとかこれで当時ポールさんの死亡説まで出て、しかしポール・マッカートニーさんは昨年76才で来日して東京、名古屋のドームコンサートを精力的に開催している。

 (2)現在の横断歩道はそこから数メートル移動していて、ビートルズマニアックなら一度は訪れてみたい聖地(sanctuary)でもある。ビートルズともなると横断歩道を4人そろって歩くだけで絵になる、社会現象となる何でもありの不思議だ。

 イギリスはロータリー方式の交差点で一方通行で回りながら目的地に出ていく信号機のないのが特徴だが、どこでも歩行者優先の社会思想が徹底しており、それでも横断歩道があるところは規律を重んじる一面もうかがえる。

 (3)アビィーロードスタジオからビートルズ4人が出ていくことでビートルズの終焉(しゅうえん)を予感させて、ビートルズにこだわってひとりバンド活動に執着があったといわれるポール・マッカートニーさんが裸足のままというのも靴はスタジオに残してある、まだビートルズに思いがあるという何か思わせぶりなメッセージにも見えて、彼ら(ビートルズ)の遊び心、いたずら心だったりしてもいろいろ考えさせられておもしろい。

 (4)ビートルズ音楽に影響、刺激を受けたチューリップは3年後に50年を迎えて、ギタリストの安部俊幸さんを亡くしているがサポートも入れた47年コンサートは途中財津和夫さんの病気回復もあったが乗り越えて、3年後の70才台バンドが50年の足跡を残せるのか注目だ。

 ローリング・ストーンズかチューリップかという長い音楽歴史のバンドで音楽の質、スキル、能力でレベルの高いものを維持している。

 (5)個性の強いバンドでここまで長く音楽活動を続けるというのも、すでに文化、社会現象として人を集めて共感、感動、支持を与え続ける特異なものとして存在して、社会資本、資産(social capital)としての価値がある。

 ビートルズが横断歩道を渡って今年で50年というのもアルバムジャケットにとどまらずにビートルズが社会資本、資産として重要な役割、価値を持っていることを示すもので、世代を超えて語り継がれていくものだ。

 (6)ビートルズは1960年代の音楽革命を起こしたが、その後の価値観多様性情報化時代の中で音楽は裾野(すその)は広がったが革命に結びつかずに、しかしこれから50年をみれば音楽革命は起きる可能性はある。

 いつ、だれがビートルズの横断歩道を渡ってくれるのか楽しみだ。

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