いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

未来型志向論。 futurism

2019-08-30 19:29:01 | 日記
 (1)自動車産業も未来型志向(futurism)でEV、自動運転、空飛ぶクルマと米巨大IT企業も参加しての競争でしのぎを削っている。原油、石油はいつかはなくなるものとして認知されてはいたが、遠い将来のことと思っていたら欧州では2040年にGV(ガソリン車)の製造、販売を中止すると発表して、自動車産業は一気にEV化に進み開発競争が激化して米巨大IT企業を交えて自動運転の開発に向かっている。

 (2)日本では業務提携を結んでいたトヨタとスズキが資本提携で自動運転の共同開発、製造、協業に取り組むことになった。自動運転車は乗る人、乗らなければならない人はいても、乗りたいと思う人はそうはいないのではないのかと思うが、最近も公道実験で接触事故を起こし、システムが進行方向を誤認したことが原因(報道)とみられる。

 (3)自動運転車の進行方向は衛星通信システムの位置情報の活用で安全性が確保されているもので、精度、確実性はまだまだ完成されたものではない。ハンドル車に慣れた運転者にとってはハンドルを握らずに車が進行することに不安、恐怖を感じるもので、いくら慣れたといっても身の安全、生命がかかるとなるとこれほど無責任なものはなく、理論的にも自動運転車に乗りたいとは思えない。

 (4)安全運転のために補助的操作、動作を高めるものという感覚では有効性、価値はあるものと考えるが、未来志向型といわれても用途、目的には限定的なものしか及ばないのではないのか。

 GVからEVへの転換は思ったよりも早いスピード時代で一気に到来した感はあるが、IT,AI時代の幕開けがそうさせた。

 (5)今、世界、社会を取り巻く大きな課題、問題はとみわたせば、核問題に経済貿易、通商問題、領土問題が思い浮かぶが、最も緊要な人類の課題、問題といえば地球温暖化、気候変動問題だ。

 今年も仏で40度(℃)を超す高温に見舞われて、日本も暑い夏を挟んで長い梅雨に秋雨と台風の発生が例年に比べて少ない中で停滞型の地域集中豪雨による水害被害が続いている。
 地球温暖化による気候変動がもたらすものと考えられるが、温室効果ガス削減は人類共通の地球環境を守る効果的な手段だ。

 (6)自動車産業でもGVからEVへの転換で排出ガス0(ゼロ)を目指すが、再生エネルギーの開発、活用で地球環境保護に取り組む必要に迫られている。そういう意味でも自動車産業の未来型志向の取り組みは早く未来を見据えた指針のもとで、未来を先取りする開発、協力が進んでいる。

 (7)安倍政権は将来のベースロード電源として経済活動優先の原発再稼働にこだわっているが、自動者産業の未来型志向が経済活動にもいい指針として影響力を及ぼしていくことが重要で、肝要だ。

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