いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

立憲と国民の統一会派。 unification group of 'rikken` and 'kokumin`

2019-08-21 20:24:25 | 日記
 (1)先の参院選の結果を受けて立憲民主党と国民民主党が衆参で統一会派(unification group)を組むことで合意(報道)した。「れいわ」山本太郎代表が以前の「立憲」枝野幸男代表ばりのひとり政党を立ち上げて先の参院選で2議席を獲得して国会での政党要件を充足して国民の関心が集まっており、「立憲」も参院選で議席倍増を果したが改選数が少なかった影響であり、国民支持率は10%台から5~6%に落ち込んでいる。

 (2)こうした政治情勢、経緯から独自路線にこだわってきた「立憲」枝野代表であったが、「国民」との統一会派交渉に乗り出して両党の思惑が一致して基本政策に隔たりがありながら衆参での統一会派を組むことで合意した。

 もともと09年民主党、改名した民進党から分離した両党なので、元のサヤに戻ったということだ。「国民」は国民党の小沢一郎議員が参院選前に合流しており参院選では得意とする選挙対策、運動では表立って活動を控えて「国民」は議席を減らしていた。

 (3)元のサヤに戻って「立憲」、「国民」に小沢一郎議員が合流していたとなると、そっくり09年民主党政権の構図がよみがえってきて、小沢一郎議員が「国民」で表立って重要な活動をしていないとはいえ安倍首相の言うあの「悪夢」がよみがえってきそうな今回の「立憲」と「国民」の衆参での統一会派を組む話だ。

 (4)国民感情からは09年民主党政権に大きな期待を寄せながらこれに応えれなかった民主党政権に、いまだに国民感情のトラウマとなって安倍1強政治が続いている。
 まして民主党政権が崩壊した原因ともいわれる小沢一郎議員の党内勢力争いによる決めれない政治だっただけに、今回の「立憲」、「国民」の統一会派には国民からみれば小沢一郎議員という問題を抱えた不安、不満、疑念が生じるものだ。

 (5)「立憲」の枝野代表が経験則上一番懸念するところであり、一番わかっていて独自路線を貫いてきたわけだから、よほどこれからの「立憲」の党勢力伸長、政党運営に不安を持っての統一会派による結束なのだろう。

 「立憲」、「国民」の基本政策の違い、隔たりも09年民主党政権の崩壊と構図は同じくして、同じテツは踏まない覚悟はあるのだろうが、政党としての合流ではない統一会派なので基本政策の違い、隔たりはあっても決定的な問題とはならないだろう。

 (6)無党派層の流れが「れいわ」に関心が集まっている中で安倍政権に対峙する野党第1党として存在感を高めて、消費増税、改憲、韓国問題、ホルムズ海峡有志連合で安倍政権を追求して安倍首相が目論む解散総選挙で成果をみせたいところだ。

 その先手、ダイナミズム(dynamism)が必要な今回の統一会派だった。

 

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