いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

2党の力量。 capacity of two parties

2019-08-01 20:18:11 | 日記
 (1)臨時国会が召集された。今回の参院選で2議席を獲得し、政党要件を確保した「れいわ新選組」(山本太郎代表)と1議席獲得し政党要件を確保した「NHKから国民を守る党」(立花孝志党首)、「れいわ」は重度障害者候補を擁立して、消費税5%減税を主張し、「N国」は受信料を払う人だけがNHKの放送を視聴できるスクランブル放送の導入を訴えて、無党派層からの一定の支持を集めた。

 (2)「れいわ」は参院国会の制度も含めてバリアフリー化を促し進めて、政治、国会で公平、平等な社会思想、理念の実現を進めることになるが、これから同党の思想、理念としてリンクしていくのか、「れいわ」山本太郎代表は野党共闘について「マスト(絶対条件)は消費税5%への減税」(報道)と主張して、次期衆院選には100人を擁立する考えを示している。

 (3)重度障害者議員の誕生で社会保障、医療、介護の充実の必要性が「れいわ」の重要政策となるものだけに、本来社会保障、年金の財源保障となるべき消費税を減額して同財源をどこに求めるのか人生100年時代を迎えて全世代型の社会保障の制度改革も指摘されているが、重度障害者の声を集めて国会で政策にいかしていくことができるのか、「れいわ」の思想、理念、信条がどこにあり重度障害者議員と消費税5%減税がどうリンクするのかこれからの参院国会での立場、主張の今後の展開、発展が「れいわ」の思想、主張とどうリンクするのか関心が集まる。

 (4)「N国」の参院選はNHK批判に終始してテレビを見ないスマホ世代に共感を訴えたものだが、NHKが抱える公共放送としての受信料を国民から徴収して放送する不平等性、最高裁判断を受けて受信料支払い率が増加したとはいえ支払者と不払い者の利益、不利益、公平、平等性をどう解消、実現するのか、公共放送として政権寄りの放送理念が指摘されてNHK民営化の改革も考えられるが、参院国会でNHKに対して政治的圧力をかけることも公正性を損なうものであり、政策としてどういかしていくのか選挙戦での主張ばかりというわけにもいかない。

 (5)国会でのNHK予算審議、承認を通して政策としてどういかしていくのか、今後展開、発展させていくのか、政党の思想、理念ははっきりしているがそれだけでは国会議員の役割、責任を果すということにはならない。

 「れいわ」、「N国」は参院で無党派層の関心に一定の存在は示したが、これから国民支持者に対してさらに存在感を示していけるのか、それぞれの思想、理念の糸口はあるので展開、発展の力量(capacity)が問われる。

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