【デジタルサイネージ付きバンク】
・昨年のショウで全盛だった、スロットマシンのバンク自体にデジタルサイネージを組み込んでアピール性を高めようというシステム(関連記事:ラスベガス半生中継・2018年10月 (8) G2E2018メモ)は、今年は若干スケールダウンしているように感じた

ARUZEの場合。昨年発表したもののマイナーチェンジ版か。

Incredible Technologies(it)の場合。これは既出のシステムを小型の円形バンクに応用したものと思われる。

NOVOMATICの場合。派手ではあるが、展示会での演出用に特別に設置されたサイネージのようにも見える。
【デジタルポーカーテーブル】
10年ほど前、ラスベガスでポーカーが大ブームとなり、ストリップエリアの大規模カジノの多くがポーカールームを拡張していたころ、G2Eショウでもいくつもの会社からデジタルポーカーテーブルが出展されていた。しかしその後ポーカーブームは縮小し、デジタルテーブルもいつの間にか見なくなっていたと思っていたら、今年はJackpot Digital社が、久しぶりに出展してきた。

Jackpot Digital社のエレクトロニックポーカーテーブル「Jackpot Blitz」。
Jackpot Digital社は、昨今流行りのETG(Electronic Table Game:電子ゲームテーブル)を開発している会社。今回出展してきた「Jackpot Blitz」は、84インチの大画面で多点タッチスクリーンを備えた4Kモニターという、10年前には想像できなかった新テクノロジーが投入されている。
新技術は、それで何がどのように向上するのかが問われなければならないが、「Jackpot Blitz」で導入されている新技術は、いずれも必然性のある合理的なもので、単なるこけおどしに終わっていないところが良い。ただ、これを導入しようというカジノがどれだけ現れるだろうか。ワタシはネバダしかウォッチしていないが、アジアや豪州、もしくは米国の他の地域では導入したいと考えるところもあるのだろうか。
【ショウ会場から撤収】
今日は閉場する5時まで粘るつもりでいたのだが、10時前から現地入りしてずっと歩き回り続けていたワタシは、3時過ぎには持病の腰痛が痛みだしてきた。T本に連絡してみたところ、T本もかなりグロッギーになっていると言うので、閉場を待たず、4時に会場を引き上げることにした。後でスマホの万歩計を見たら、この日は16.3㎞、2万3千歩を歩いたことになっていた。このうち数㎞分はショウとは無関係なところでの歩数だと思われるが、それを除いたとしても、実はショウというのは気が付かないうちにずいぶん歩いていたりする。そしてまた、カジノ内をうろついているだけでも実は5㎞程度は普通に歩いていたりするのだが、カジノのカクテルウェイトレスは1日どのくらいの距離を歩いているのだろうかと気になった。
【本日の夕ごはん】
T本をダウンタウンに送り届けて、ついでにフレモントのバフェイに行く。今日のバフェイは「ステーキ&スカンピ」の日だと言うので、肉しか食べないことに決める。

今日の夕ごはん。(1)ニューヨークステーキとローストビーフ(プライムリブではない)。 (2)ニューヨークステーキと、三種のハム類(ポーク、ターキー、ビーフ)。 (3)ローストビーフの端っこの部分(カービングステーションでリクエストした)とフライドチキン。
ワタシは20年以上ラスベガスに通い続けているが、これまでバフェイでフライドチキンを取ったことはただの一度もなかった。別にフライドチキンが嫌いというわけではなく、むしろ好物でさえあるのだが、バフェイなら他に食べるべきものはいくらもあるので、どこでも食べられるフライドチキンで腹を膨らませることに抵抗があった。しかし、T本が、「このフライドチキン、うまいっすよ」と言うので、我がラスベガス史上初めて試してみることにした。結論としては、当然ながらKFC(ワタシの好物)とはレシピは異なるが、衣はクリスピーで大変おいしい。ひょっとすると、今後は選択肢に入ってしまうかもしれないと思った。
【ゴールドコースト】
食後、T本をエル・コルテスに送り届けた後、ダウンタウンからゴールドコーストに向かう。今日からここに2泊する。以前よりも遊べるVPが増えており、今後はもっと積極的に使っても良いと思えるようになっている。
ゴールドコーストのカジノをうろついていたら、見慣れないビデオスロットを発見した。よくよく筐体を見ると、「SEGA SAMMY CREATION」の文字がある。1年くらい前にネバダのライセンスを得たとは聞いていたが、製品が市場に出ていたとは聞いていなかった。


セガサミークリエイションのビデオスロット「Fortune Tiles of Dragon」。三元牌がメジャーシンボルだが、花牌3つでフリーゲームとなるらしい。
ゲーム内容は麻雀パイを使った3リールのビデオスロットで、ビデオポーカーのように一度だけ引き直しができる。ゲームルールが中国語で表記されているところを見ると、マカオ市場を狙ったものだろうか。ラスベガスでは、過去にも麻雀パイを使ったビデオゲーミング機の例が僅かにあるが、成功したものない。映画「ドライビング・ミス・デイジー」でも出てきたように、米国では麻雀は主に年寄りのゲームという認識があるようだが、果たしてこのゲームがネバダで受け容れられるかどうか。
ゴールドコーストでのビデオポーカーは、良くもないけど悪くもない。明日のために寝る。
(つづく)