水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

解説員として(78)

2011-06-02 16:48:43 | 解説員日記
今日の午前中、解説当番であった。

早朝から雨となったので、見学者は無い、と思っていた。

ところがである、12時過ぎ。らら! 一名おいでになったのだ。
それも、就職活動で忙しいはずの、ピチピチ大学四年生男子だ。

少々クドイかな、とは思った。
が、ままよ、こちらも気合が入り、水輪等の奥深さを理解していただくべく説明に努力した、つもり。

結果、気に入っていただけたような気がする。

というのは、最後に、「もっと本気になって、宣伝するべきですよ。三鷹市は」と言ってくれたからだ。


例によっての「正七角形が書けないと、この水輪の設計も製作もできないはずだ」との論に、きちんと食いついてきてくださり、盛り上がった。
楽しい図学談義となった。


梅雨空に ふと振り返る わが身かな




論語(68)

2011-06-01 09:51:10 | 論語
人之過也各於其党、観過斯知仁矣(里仁第四の7)

人の過(アヤマ)つや、おのおのの党(クミ(?))においてす。過ちを見れば其の仁を知る。

過=過失。気がつかずに、思わず誤って悪いことをしてしまうこと(ちなみに、誤=仕損じ、謬=狂者の妄言、錯=行き違い)。


党をクミと読んだが、生まれ育った「環境」と解釈したい。
すなわち、

人の犯す過ちは、それぞれの生まれ育った環境を反映する。だから、犯す過ちを見ることによって、その人の育った環境のヨシアシを判別できる。


党の本字は「黨」。「儿」が「黒」だった。
そして、その字の本意は、大字典によれば「暗黒不明にして鮮やかならぬこと」だそうだ。

気になるので、簡易漢和辞典(藤堂明保著)もめくってみたら、
「党」の本意として「多く集まって闇取引をするなかま」とあった。

むーん!
テレビや新聞を通じ、某国の政界をボーッとながめている者として、妙に納得がいった一瞬、ではある。