水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

日の名残り(23)

2018-04-19 10:30:31 | 日の名残り
These errors may be trivial in themselves, Stevens, but you must yourself realize their larger significance. Your father's day of dependability are now passing. He must not asked to perform tasks in any area where an error might jeopardize the success of our forthcoming conference.

過ち自体は些細なものかもしれないがな、スティーブンス、その意味するところの重大さにはもう気づかねばなるまい。お父上に全幅の信頼を置ける日は、もう過ぎ去りつつあるのだ。会議は成功させねばならん。ちょっとした失敗が命取りになるような任務には、御父上はもうつかせてはならんのではないか。


ダーリントン卿が庭で客をもてなしているところに、副執事の、スティーブンスの父が、茶菓をお盆に載せて運ぶ途中転んでしまったのだ。
おそらく、卿は、それまでに、副執事の異常を聞いていたであろうが、そのあつかいを執事にまかせようとしていた。しかし、副執事の転倒をまのあたりにし、近々開催される会議にかこつけて、上のように言ったのであろう。

これに対する執事の答えが次、
Indeed not, sir. I fully understand.

たしかに、そのとおりでございます。よくわかりました。


雇い主の、「仕事を与えてはならん」("He must not be asked~~~~")という命令に対する答えが、"Indeed not, sir."(「決していたしません」)だ。


まあそれにしても、ボケてきたことを自覚するのは極めて難しい、と思う。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。