水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

古今集(60)

2015-02-09 11:08:12 | 古今和歌集
38 きみならで誰にか見せん 梅の花 色をも香をも知る人ぞ知る
梅の花を折りて人におくりける
とものり

あなた以外に、この梅を誰にみせましょうか? 当然です。その色も香りもご存知の方だけ、つまり、あなたにだけおみせしたいのです。


46 梅が香を袖にうつしてとどめてば 春はすぐともかたみならまし
寛平の御時きさいの宮の歌合のうた
よみ人しらず

梅の香を袖にしまいこみ、もうすぐくる春の思いでにとっておきましょう


48 ちりぬとも香をだに残せ 梅の花 恋しき時の思ひいでにせん
題しらず
よみ人しらず

梅の花がもう散ってしまいそうです。このさき、思い出にとっておきたいので、香りだけでも残してください。


おととい、散歩途中に、見事な梅を拝見した。
寒くて、なかなか外に出る気にならないが、出れば、このような感激がある。
行動せねばならぬ。


古今和歌集に採録された歌、1111首の内、実に360首が恋歌(巻第十一恋歌一 ~ 巻第十五恋歌五)である。
上に示した3首は、巻第一春歌上に採録されてはいるが、詠みようによっては、恋の歌ともいえるのではあるまいか?







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