水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

古今集(204)

2016-06-27 10:52:33 | 古今和歌集
877 おそくいづる月にもあるかな あしびきの山のあなたも惜しむべらなり
題しらず
よみ人しらず

月がなかなか出ておないですね~。山のむこうがわで月が去るのを惜しんでいるのかもしれません


現代とちがって、電気のない時代の夜は月のあかりがたよりでした。
この歌は、月の出時間が、前日に比べ一時間ばかり遅れる十六夜にでも詠んだものでしょうか。

月の出が待ち遠しいからでしょう、日によって次のような呼ばれ方をしていたそうです。

17日:立待ち月
18日:居待ち月
19日:寝待ち月
20日:更け待ち月

風情があって、おだやかで、いいですね~。

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