水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

サステナブル度都市調査一位(4)

2008-01-24 08:44:17 | 三鷹・市政
 標記調査の環境保全度部門は、三鷹市が1位、スコア67.1、格付け評価A。2位横浜市のスコア63.7を大きく引き離し、ぶっちぎりのトップだ。なぜだ?

 環境保全度の評価は10分野48指標でなされた。「各指標の配点は基本的に1点とし、指標の数に関係なく分野ごとに偏差値化、該当する分野のスコア(得点)とするとともに、10の偏差値の平均値を環境保全度の総合スコアとした」と、方法を説明している。

 三鷹市の、上記10分野のスコアはいずれも高い。が、土壌汚染防止およびエネルギー対策のスコアがそれぞれ82.0、79.4と、異常に大きい。こんな異常偏差値が出るのは、まず一般に、設問に問題あり、と考えるべきです。そして一方、この二つの数字の大きさが、三鷹市のスコア67.1に大きく貢献した。

 エネルギー対策では10の指標が設定されていて、そのほぼ全てが、イエスかノーを求める設問だったようだ。
本文の説明によると、三鷹市は「太陽光発電・風力発電導入に対する補助制度が充実している」そうだ。市報などを見ていると、市が省エネに尽力しているのはよくわかっていたつもり。

 土壌汚染対策では、設定された指標がたった三つ。しかも、重金属類調査の実施頻度、その環境基準達成率、およびダイオキシン調査環境基準達成率、だそうだ。
これでは、評価できるほどの、ばらつきを持ったデータは得られないでしょうに。
したがって、この分野の評価結果を重視してはいけない。

 ということで、三鷹市の環境保全度は、土壌汚染対策を評価の対象からはずすと、全国的に「ぶっちぎのトップ」とはいかなくなるだろう。まあ、それでもAランクは維持できるかもしらぬ。しかし、

 三鷹市発表の、平成18年度環境保全のあらまし、によると、
 
 1 2箇所の児童遊園地で、重金属汚染調査が実施され、環境基準超過なし
 2 3箇所の公園等で、ダイオキシン調査が実施され、環境基準超過なし

 こんな事実でもって、「土壌汚染対策が全国1位となるほど進んでいる」なんて、恥ずかしくて、言えないでしょう。



 

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