水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

行政サービスの生産性(3)

2010-02-20 09:56:58 | 三鷹・市政
 2/5の記事で紹介した報告書についての続き。

三鷹市の職員数の生産性は、752位。相対的に極めて悪い、と理解すべきか?

が、残念ながら、三鷹市についての、職員数の実際値、理論値(計算式は記載されているので、計算すれば出せる)、順位付けに用いた乖離率((実際値ー理論値)/理論値)が載せられていない(武蔵野市がワーストワンで、実際値、理論値、乖離率が、それぞれ、4.62、2.54、81.6%、と出ていた。三鷹市の値はこれに近いであろう)。

 いさんで本文を読んだが、がっくりきた。極めて荒っぽい議論の組み立てをしていて、報告書として体をなさない。

 最も重要と思われる問題点についてのみ、記しておく。

 職員数の理論値を、人口および可住面積を説明変数とする重回帰で求めた、独自モデルを使っている、それでいいか?

疑問① 適正職員数を推定するモデルは既にいくつもあると思われるが、ここで提案・使用したモデルの優位性を、それらとの対比で議論していない。

疑問② 使用した回帰モデルの相関係数は、かならずしもよくはない。なぜこのモデルが妥当か、説明しなければならない。

疑問③ 示された二つの図(千人当たりの職員数VS人口、千人当たりの職員数VS可住面積)を見れば、提案された重回帰式が不合理であることは明白。どうしてこれらの図を吟味しないのか、不思議でならない。もっといい回帰式が作れたはずなのに。
 

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