水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

ごまめの歯軋り(2)

2011-03-27 08:48:50 | ごまめの歯軋り
福島第一原発は、どうも先が見えない。
いくつかの疑問を列挙しておく。

・ 頭脳がパニックっているとしか思えない。原発のようなシステムは必ずシミュレーションモデルがあって、事故発生と同時に、それをコンピュータで動かし、順次打つ手を決めるはずだ。が、どうもその気配が感じられない。事故直後の停電による混乱からはもう抜け出したはずなのに、なにをやっているのだろうか?
もし、シミュレーションモデルがない、なんていうことになったら、今やっていることは、昔の特攻隊に近い、極めてお寒い状態です。非定常モデルだから、容量的に難しい、と30年前は言われていた。今はどうってことないでしょうに。

・ 第二原発は見事に収束した、と理解している。第一と第二でのこの違い、の原因はなんだったのだろうか?

・ 何回か水素爆発があった。マスコミは、その詳細を分析・報道しない。なぜか?
TNT爆薬に換算してどれほどの量に相当する爆発だったのだろうか?それがわかれば、ダメージを受けた場所や程度を、かなりの確かさで押さえられるでしょうに。
さらに、それほどの水素が発生するためには使用済み燃料プールでどのような現象が発生したのだろうか?
それがわかれば、使用済み燃料プールからどれほどの放射線や物質が出ているか、推定できるでしょうに。

・ 原発は、人が完璧にコントロールする、ことができないシステムであったのだろうか?
東京消防庁の出動や生コン圧送機械を導入しての放水を見て、唖然とした。
重武装原子力事故対策部隊を、電力会社も国も持っていないのであろうか。

・ 一体全体、峠を越すまでどれほどの時間がかかるのであろうか?
最前線で奮戦している人材にも限りがあろう。長期戦に備えた、分厚い人的ロジスティックスが準備できているのであろうか。
そしてなにより、退避(疎開ですよ、これは)せざるをえない原発周辺地区住民のケアは、もっとおおがかりにやるべきでしょう。国会議員の出番だと思うが、彼らの動きがどうして報道されないのだろうか。動いてなかったりして。笑えないブラックジョークですよ、本当に!


 つい先ごろ、我々は「対案はあるんです!」と啖呵をおきりになった某国首相を笑った。
が実は、某国指導者層全体(という事は某国国民全体じゃ)が、人様を犠牲にすることをなんとも覚えない我欲の塊のような人たちだ、と世界から笑われている。